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超音波検査 LOGIQ Book XP
2009-04-23 UP! カテゴリー:その他, 診療だより
超音波診断装置(LOGIQ Book XP)がクリニックの仲間に加わりました。
清水の舞台から飛び降りるつもりで思い切って購入しました。
皮膚腫瘍のスペシャリストを自負する院長としてどうしても導入したかった医療機器です。
私も今まで色々と使いましたが従来の超音波診断装置にくらべてかなりコンパクトです。
プローブも軽く皮膚腫瘍の診断にはもってこいです。もちろん保険適応(D215 超音波検査 2 断層撮影法 )が可能であり、CT、MRI検査に比べるとずっと検査費用が低いです。また動的な検査が出きるのも超音波診断の特徴です。
カバーを閉じるとこんなにコンパクトです。小回りが抜群です。
画像はかなりいいですよ。
カラードップラー法もできますので血管腫も鑑別可能です。
撮影した写真は患者さまにお渡しするようにしています。
アップに耐える顔ではありませんが・・・ めんそ~れ。
このプローべ(院長の右手)を見てください。とても小さく軽量です。
すこし症例を提示します。皮膚腫瘍の王様、粉瘤です。形が丸く、境界が明瞭です。後方エコーの増強と両外側陰影(腫瘍の両外側から下に伸びる線状の黒い影)が見られます。
下の写真は女性の腋窩部に見られた化膿性汗腺炎の像です。
化膿性汗腺炎は化膿性粉瘤とよく誤認されます。エコー像が粉瘤のそれとは明らかに違いますね。境界が不整なのが鑑別のポイントです。内容物が膿瘍なので後方エコーの増強がより強くでます。またcyst構造ではないため両外側陰影も見られません。
このように超音波検査(皮膚エコー)は腫瘍の性状だけではなく、腫瘍と感染症の鑑別診断にも大変有用です。感染症は時に腫瘍のような感触を呈するものです。
超音波診断装置の導入で皮ふ科SSクリニックがますますパワーアップしました。
皮膚腫瘍でお困りの方はお気軽に当院にお越し下さい。