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新しい陥入爪治療 ポドフィックス
2008-07-21 UP! カテゴリー:診療だより
7月21日にスカイル皮膚科の加藤迪彦先生と陥入爪治療の講習会に東京へ行ってきました。陥入爪の治療として古くはメスで皮膚を含めて爪母を切除する鬼塚法が主流でした。
術後とても痛いことからより侵襲の少ない治療法が求められました。くい込んだ爪にアクリル板を挿入するガター法、薬液を用いて爪母を破壊するフェノール法が普及しました(皮ふ科SSクリニックでもフェノール法は行っています)。
その後、爪を切らないで治療するVHO法がドイツより日本にやってきました。これはワイヤーをくい込んだ爪の両端に引っ掛けてそのワイヤーを巻き上げることで湾曲した爪をもとの平たい状態にする方法です。歯の矯正にイメージが近いと思います。
今回の新しい陥入爪治療 [ポドフィックス] はワイヤーの変わりにシュパンゲと呼ばれるワイヤー内蔵の合成樹脂製パットを医療用接着剤で爪に接着させてからワイヤーを巻き上げてくい込んだ爪の両サイドを引き上げる方法です。VHO法ほどの根治性はないものの手技が手軽であり今後普及するものと思われます。会場でドイツ人講師のアンドレ・エフナー先生にいくつか質問しましたが深爪で急性炎症を生じ痛い状態、糖尿病などでVHO法にリスクがある症例がよい適応のようです。
皮ふ科SSクリニックでは8月上旬頃よりポドフィックス治療を始める予定です。
これからの医師は生涯をかけて勉強し続けないといけないですね。加藤先生の真摯な態度をみてつくづく思いました。
アンドレ・エフナー講師を囲んで。院長の右手にシュパンゲが・・・
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