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整形外科エコーライブ講習会
2009-06-15 UP! カテゴリー:診療だより
整形外科エコーライブ講習会に参加してきました。
講習会は土曜日に開催されることが多く、あわただしく土曜日の外来を終えダッシュで愛知県産業貿易館へ行ってきました。愛知県臨床整形外科医会と株式会社メディカルK 超音波推進部さんの共催です。レベルの高い講習会ですね。
靭帯、関節、骨、神経は皮膚科領域で扱う機会は少ないこともあり、内容の半分も理解できませんでした。がびーん。でも逆に燃えてきました。
中部学院大学 リハビリテーション学部 林 典雄教授と名古屋スポーツクリニックの杉本 勝正院長のご講演を聞くことができました。林先生は運動器超音波の機能解剖、杉本先生はエコーの臨床応用(スポーツ障害、外傷など)をメインにお話されました。とても刺激になりました。
皮膚科はひ弱な先生たちが多く、内輪でちまちまとやっているように見られがちです。
やはり他科のフィールドに出て行かないと!!超音波の応用範囲の広さとそのポテンシャルを改めて感じさせられました。
杉本先生の発言で印象の残ったフレーズです。
・ レントゲンで骨に異常がないです。湿布を貼って安静に。こんな整形外科ではだめ!
・ 超音波の黒い部分(浮腫などのダメージ)を見つけろ!
・ 超音波検査が診察レベルを向上させる。
林 典雄先生の運動器超音波のレクチャーはとても興味深かったですよ。
神経の同定など勉強になりました。
さっそくSSクリニックでトライしました。使用するエコーはLOGIQ Book XP Enhanced です。
プローブを前腕と垂直にして正中神経を同定します。私の左腕です。
写真の中央、やや上側にあるブドウの房状に見えるのが正中神経です。
神経を横軸に同定します(横断像)。
プローブを前腕と同じ方向にして、同定した正中神経の走行を追っていきます。
写真で緑と黄色の印が付いているのが正中神経の長軸像です。約2mmの太さです。
前腕の中枢側にプローブを移動していくと神経が筋層間をもぐっていくのが分かります。
また講習会の内容に戻ります。実際に被験者をエコーで観察しながらのライブ講習会は
迫力満点です。写真の先生は名古屋スポーツクリニックの杉本正勝院長です。
名古屋スポーツクリニック 杉本正勝院長とのツーショットです。
杉本先生のクリニックは本当に素晴らしいですよ!
スポーツ障害の治療、リハビリで中日のプロ野球選手がたくさん訪れています。
エコーは奥が深く、また楽しくもあります。
少し分かったかなと思うとまた自分の無知に突き当たります。この繰り返しです。
私ももっとエコーに精通して皮膚科の日常診療に役立てたいです。
追伸
講習会の後に杉本先生からメールを頂きました。
杉本先生もWaiter-Waiter(鶴舞のショットバー)によく行っているとのこと。
Waiter-Waiterは隠れた名店です。仕事に疲れた身体と脳を癒す大人のオアシスです。
天野マスター、お店で暴走しないようセーブしますのでこれからも飲ませてくださいね(笑)