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診療だより

眼瞼下垂

  • 眼瞼下垂手術 Life work

    2009-11-28 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    私のライフワークのひとつが腱膜性眼瞼下垂手術です。
     
    多くは語りません。手術は結果が全てです。
     
    41歳の男性です。私が経験した中でも重症の眼瞼下垂症です。
    日常生活ではアイプチをしています。そうしないと目が開かないのです。
     
    MRDは左右ともマイナス。LFは左右とも 0.2mmです。

     
    かなり重症です。しかし、睫毛と眉毛の距離はそれ程離れていません。
    手術はデザインがとても重要です。この一枚の写真から瞬時にいろいろな情報を得ます。
     
    切開線はgray line より6mm、皮膚の切除幅は7mmにとどめました。
    重症例ですが、この症例では皮膚を切除しすぎないのがポイントです。
     
    専門用語が多くてすみません。私のブログは同門の先生がたも見ていますので。
     
    眼瞼下垂手術において通常は眼窩脂肪は切除しません。しかし今回の症例に限っては
    眼窩脂肪が多いため一部を切除しました。これで上眼瞼もすっきりとします。

     
    術後1ヶ月の写真です。もうアイプチをしなくても目が開きます。

     
    眼を閉じた写真です。創も自然で目立ちません。

     
    術後2ヶ月の写真です。
    手術直後に比べると1mmくらいは戻りますね。手術はやや過矯正でちょうどよいのです。

     
    術後3ヶ月の状態です。目元の表情が柔らかくなって自然な奥二重です。
    手術デザインをしっかり考えるとその人にあった眼瞼の形態に落ち着きます。
    手術はデザインがとても重要なのです。

     
     
    この患者さんが術後に言われました。
    「先生、アイプチを使わなくても目が開くようになりました。頭痛も肩こりもなくなりました。
    一番驚いたのは記憶力がよくなったことですよ。何も忘れないんです。自分でも驚いています。」
     
    眼瞼下垂手術と記憶力。関係はないと思いますが・・・。
     
    この手術からは色々な事に驚かされます。
    頭痛、肩こりがなくなった。足の冷えがなくなった。記憶力がよくなった、などなど。
     
    眼瞼下垂手術で交感神経の過緊張が取れて全身の血流がよくなるせいでしょうか?
     
    まだまだ未知の領域が多い分野です。だからこそやりがいがある手術なのです。

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