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第250回 東海地方会
2009-12-15 UP! カテゴリー:診療だより
平成21年12月13日に行われた第250回東海地方会で発表しました。
タイトルは「エコー検査は外来手術にどこまで有用か?」です。皮膚腫瘍の超音波診断についての3つのポイント、鑑別診断・局在・周囲組織との関係について検討しました。フロアーからいくつか質問があり、実りある学会発表でした。
日常診療でたくさんの腫瘍を超音波で観察していると、教科書には書かれていない様々の新知見に出会えます。そんなこんなを同じ皮膚科の先生がたに伝えることができたら幸いです。
下の写真は皮ふ科SSクリニックで採用しているLOGIQ BOOK XP Enhanced です。
コンパクトでとてもいい超音波器械ですよ。
また、学会は他人の報告を聞いて学ぶ場でもあります。
藤田保健衛生大学の秋田浩孝先生の「両側性遅発性太田母斑様色素斑に対するQ-switched レーザー治療」は私の今後のレーザー治療にとても参考になりました。真皮メラノサイトーシスに効くはずのないフォトフェイシャル治療を施術して高額な料金を請求する美容の先生がたもいるそうです。ADM(両側性遅発性大田母斑様色素斑)にフォトフェイシャルは効きません。効果があるのはQ-switched レーザーだけです。
ADMなのか、肝斑なのか、雀卵斑なのか、老人性色素斑なのか?
しみの治療は正確な診断が最も大切なのです。