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外傷性異物沈着症のレーザー治療
2010-11-25 UP! カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより
道路に転倒してすり傷を受傷することがあります。
そのような傷はアスファルトが皮膚に残っている可能性があります。
ブラッシング処置を行い、ハイドロコロイドによる閉鎖療法で上皮化を促すのがよい治療と
私は考えています。実際、私はクリニックではそのように対応しています。
適切な治療が施されないと皮膚に異物が残ることがあります。
この状態が外傷性異物沈着症です。
32歳のヤングマンです。
右の目元に擦過傷を受傷、その後に青灰色の色素沈着が残ったそうです。
目元にこの色素沈着があるのはちょっと目立ちますね。
Dermoscopy で観察すると粒状の青灰色の異物が確認できます。
色調の雰囲気からそれ程深くはなさそうです。
迷わずQ-Ruby laserで照射します。
照射10日後です。痂皮(カサブタ)をめくったところです。
照射24日後です。軽い炎症後色素沈着が残っていますがまずまずの状態です。
本人には1回の治療では不十分だよ、3回以上は治療が必要です、と説明しました。
この方は1回のみの照射でよさそうですね。よかったです。
このような異物沈着症にQ-スイッチレーザーはとても有効です。
この治療はアレキサンドライト、ヤグレーザーでも OKです。