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ランベルト・ベールの法則
2011-11-29 UP! カテゴリー:その他, 診療だより
ランベルト・ベールの法則
ウィキペディアより引用。
千歳台きたのクリニックの北野幸恵先生に教えてもらいました。
距離Lを血管の大きさと考えます。Iゼロはレーザーの光と考えてください。
血管病変にはオキシヘモグロビンへの吸収率のよい595nm前後の波長が頻用されます。
なぜ脱毛に使われる810nmのレーザーが1~2mmの口径の血管病変に有効なのか?
ランベルト・ベールの法則から下の①が理解できます。
①血管径 50μmに対する吸収率は波長 595nmが0.798に対して波長 810nmでは0.033と全く歯が立ちません。血管径が 2mmになると 595nmが1、810nmは0.75とかなり頑張れる
数字になります。
②大きな血管径では吸収係数が低い波長のほうが血管全体に温度上昇を生じ易くなります。吸収係数が高い波長では血管の局所的な破壊にとどまってしまいます。
吸収係数は波長 595nmでは320に対し、波長 810nmでは7です。
この①②より810nmの波長が2mm程度の血管の治療に有効なことが説明できます。さも分かっているように書きましたがすべて北野先生の講演内容からの引用です。
頭脳明晰とは言い難い私には理解にかなり時間がかかりました。
北野先生は頭がよすぎてついていくのが大変です。
脱毛、血管病変の治療ともなかなか奥が深いのです。
開業してからたくさんのよいメンターに出会っています。出会いに感謝です。