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サージトロン dual EMC 筋膜下脂肪腫への応用
2012-04-03 UP! カテゴリー:皮膚腫瘍, 診療だより
毎日、ばりばりサージトロンdual EMC を使用しています。
ちょっと面白い使い方を見つけました。
右背の脂肪腫です。違和感があるそうです。
触診でとても深く触れます。ひょっとして・・・?
エコー検査です。僧帽筋の筋膜(白い複数の線に見えています)の下に脂肪腫は局在。
僧帽筋を圧迫しています。違和感があるはずです。
メスで皮膚を切開したあと、僧帽筋の筋膜をStan式モノポーラ・フォーセップで
切開します。切開した筋膜の下に黄色い脂肪腫が見えます。
モノポーラ・フォーセップで脂肪腫を僧帽筋から分けます。
出血がなく、とても侵襲が少ないです。
つるりと取れました。筋膜下の脂肪腫はやや手強いですがサージトロン dual EMC が
あれば心強いです。
筋膜をバイクリル(吸収糸)で縫合してドレーンを筋層内に留置して手術は終了です。
翌日にドレーンを抜去しましたが出血はほとんどなかったです。
サージトロン dual EMC でより負担が少ない手術ができそうです。