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50歳からの眼瞼下垂手術 -自分を取り戻す-
2013-06-25 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
モニターに協力して頂いた患者さんに感謝します。
56歳の女性です。左のまぶたが下がっています。
「左眼どうしたの?」と他人から言われるのが苦痛だったそうです。
なにげなく言われる言葉に、人は負担を感じるものです。
意を決して、当院を受診されました。
両眼とも眼瞼下垂症がありますが、左が特に強いです。
このような症例では、左眼だけ手術することもあります。
Hering現象(患側を手術すると健側が下がる)を生じることがあるので、
私は両眼を手術することをお勧めしています。
正常な上まぶた 眼瞼下垂の上まぶた
上の図で、枝分かれした赤い線が挙筋腱膜です。
眼瞼下垂では挙筋腱膜が瞼板から外れ、眼窩脂肪も上に偏移します。
眼窩隔膜を切開して、挙筋腱膜を前転するのが信州大学方式の眼瞼下垂手術です。
その際に抵抗となる下横走靭帯を切り離します。
症状が強い左眼は、右よりも下横走靭帯が発達していました。
手術して1週間後です。抜糸する直前の写真です。まだ、腫れています。
手術して1ヶ月が経過しました。まぶたがすっきりとしてきました。
写真をプレイバック。
術前↓
術後↓
まぶたの上の凹みも改善されています。
眼が大きく開いています。きらきらとお星様が輝いています。
眼を開けるのに、不自然に眉毛、額を使っていましたが、もう不要です。
30歳代の頃の自分の眼に戻ったと、患者さんも喜んでいました。
この患者さんへのアンケートです。
手術前の症状を10とします。
肩こり10⇒1~2 頭痛10⇒2~3 眼精疲労10⇒0
劇的な変化でした。もちろん、個人差はあります。
見た目もずいぶんと若くなりました。
なによりも眼を開けるのが楽になり、日常生活が快適でしょう。
機能美を追求した眼瞼下垂手術を提供しています。