診療だより
カテゴリー一覧
眼瞼下垂
-
眼瞼下垂手術 -信州大学方式について-
2013-08-28 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
最近は10代の患者さんが多いです。
術後はみなさん、明るい表情になりますね。
信州大学形成外科方式の眼瞼下垂手術について。
認知度がましたせいか、雑誌などでこの術式の図を見かけます。
以前に出したシェーマ(図)です。
左は眼瞼下垂の図(挙筋腱膜が瞼板から外れている)、右が下垂手術した図です。
よくありがちな図ですが、よくよく考えると正確ではない気がします。
そもそも、それ程簡単に挙筋腱膜が瞼板から外れるものでしょうか?
今までの手術経験を振り返り、新しい図を描きました。
左図は眼瞼下垂(挙筋腱膜が伸びて緩んでいる)。 右図 挙筋腱膜を瞼板に固定。
信州大学方式の眼瞼下垂手術は、緩んだ挙筋腱膜を締めて、瞼板に固定する術式です。
挙筋腱膜を瞼板から剥がしたりはしません。
眼瞼下垂手術を行っている眼科医とお話すると、この点で話が食い違います。
瞼板から剥がさずに、挙筋腱膜を締めて、前転固定するのが信州大学方式です。
平成23年に眼瞼下垂手術を受けた、私の眼瞼さんです。
下横走靭帯など抵抗組織を切除して(手術のポイント)、挙筋腱膜を前転します。
引き締めて、瞼板に固定します。
手術写真は生々しいですが、手術中に痛みはありません。
正確には手術が終わる頃、皮膚を縫う頃にチクチクと感じることがあります。
眼瞼への局所麻酔も麻酔テープを貼ることで、想像よりずっと楽です(実際に経験)。
麻酔をあえて多く使うことが、術中の出血を減らすコツです。
私が行う眼瞼下垂手術に興味がある方は、お気軽にお電話をください。
お待ちしています。
追伸
平成25年8月28日の時点で12月中旬~下旬の眼瞼下垂手術枠は埋まりかけています。
10月、11月は一部空きがあります。