診療だより
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眼瞼下垂手術 -修正手術について-
2013-12-23 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
ブログに協力して頂いた患者さんに感謝します。
51歳の女性です。
当院を受診(平成25年5月)する約2年前に某個人クリニックを受診。左眼が右より下がり、眼瞼下垂の傾向があるとのことで、
左眼のみ眼瞼下垂手術を受けました(保険)。手術後より、治療を受けた左のまぶたが重くなったようです。
当院受診時の写真です。
左眼の重瞼ラインが広がり、左眼のうえのくぼみが深くなっています。治療を受けたクリニックの院長に相談したところ、
保険診療だからこの程度でよいと、強く言われたそうです。まったく意味不明の言葉です。
この患者さんを左眼を見て、挙筋腱膜を切られているなと、推測しました。
手術後より左のまぶたが重い、重瞼線が広がっているからです。右眼も眼瞼下垂の傾向があるので、両眼の眼瞼下垂手術を行いました。
やはり、左眼は挙筋腱膜が全長に渡り、すっぱり切れていました。
セッシでつまんでいるのが切れた挙筋腱膜の断端です。術直後から左眼が開けやすくなったと、感謝されました。
手術2ヵ月後の写真です。
まぶたが開き、重瞼幅、まぶたのくぼみも改善されています。眼瞼の手術を受けてから、まぶたが重くなった患者さんが来られます。
挙筋腱膜が損傷された可能性があります。上眼瞼の構造はとても繊細です。
執刀医は眼の解剖学を熟知する必要があります。これからも、よりよい眼瞼形成術を提供できるクリニックでありたいです。