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たかがホクロ、されどホクロ -修正について-
2015-04-16 UP! カテゴリー:ほくろ, 診療だより
ホクロ治療はあんがい大変です。
他院でホクロ治療を受けた後、仕上がりに満足されず、当院を受診される
患者さんがしばしばいらっしゃいます。ブログに協力下さり、誠にありがとうございます。
39歳の女性の方です。
某美容外科で2回のホクロ治療を受けています。
左鼻の入り口に凹みと色素が残っています。よくありがちなパターンです。かなりしっかりと削られたようですが、ホクロは取りきれていません。
治療による凹みも残っています。このタイプのホクロは難しいです。
術後の厳重な閉鎖保存療法の必要性を説明して、納得して頂いて治療します。
エルビウムヤグレーザーで病変を一回り大きスプーン状に削ります。
この症例は毛嚢にそってホクロの細胞が深くまで浸潤していました。この部分を2mmトレパンでくり抜きました。
病理組織検査です。
毛嚢に沿って母斑細胞がシート状に深く浸潤しています。病変全体を深く削ると、大きな凹みが残りますが、点で深く削るのであれば
凹みは残りません。当院ではホクロ治療はほぼ全例にエルビウムヤグレーザーで削った後、
Qスイッチルビーレーザーの追加照射をしています。このダブル照射により、ホクロ色素の再発率がずっと減少します。
治療3ヵ月後。
わずかに凹みはありますが、1年くらいするともう少し目立たなくなります。治療1年8ヶ月。再発もなく、患者さんはとても満足されています。
お気づきだと思いますが、当院は治療してからの経過が長い写真がよく出ます。
しっかりと長期フォローをさせて頂いていますよ。1回治療したら、その後再診させない美容外科もありますが、それはよくありません。
自分の施術には最後まで責任を持つべきでしょう。エルビウムヤグレーザーを用いたホクロ治療は、とても効果的です。