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眼瞼下垂手術 -眼科の若き権威-
2016-06-20 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
このブログで何回も書いていますが、私は眼瞼下垂手術を信州大学の
形成外科の先生から習いました。眼瞼下垂手術は形成外科医と眼科医がされること多いです。
眼瞼下垂の肝となる挙筋腱膜へのアプローチが大きく異なっています。
眼科医はいきなり瞼板を露出して、そこから挙筋腱膜をミュラー筋から剥がして
前転固定します。信州大学方式は瞼板をあまり剥かずに、眼窩隔膜より挙筋腱膜を前転します。
それぞれによさがありますね。
私が時々見学させていただく、京都の某大学病院眼科。
中央の先生が眼瞼下垂の若き権威です。向かって左がJAAS山本先生。この先生のすごいところは、一日に9件くらいの眼瞼下垂手術をするところです。
早く手際よくまったく無駄がありません。
すべての手術で助手を勤めさせてもらいました。これは大きな収穫。
眼科の先生と顕微鏡で下垂手術をすると解剖がとてつもなく鮮明につかめます。
眼瞼下垂手術においては眼の解剖が本当に大切です。
他院で瞼のシワ取り手術をうけましたが、異常に広い重瞼幅と食い込みすぎる
重瞼線の修正希望で来られた患者さまの修正手術の所見です。むむむ・・・。
意図的に行った操作なのか?
重瞼線を強固にするために行った操作なのか?いづれにせよ、眼瞼の解剖的には非生理的な縫合だと思います。
外して、挙筋腱膜がスムースに動くよう修正しました。眼瞼の修正術を希望された来られる方が年々増えています。
なかにはどうしてこんなデザイン?と首をかしげる症例も少なくありません。他人の手術も見るなど武者修行して、常に自分のスキルを高めることが大切ですね。