診療だより
カテゴリー一覧
眼瞼黄色腫
-
眼瞼黄色腫 -どう治すのか?-
2020-10-31 UP! カテゴリー:眼瞼黄色腫, 診療だより
まぶた(瞼)にできる黄白色の塊。それが眼瞼黄色腫です。
中年以降の上まぶたの内側にできやすく、下まぶたにまで
およぶことがあります。
上まぶたから下まぶたにおよんだ眼瞼黄色腫。
こうなる前に治療しましょう!
皮膚に余裕がある場合は切除縫縮しますが、レーザー治療が
無難です。
40歳代の女性。右上まぶたの眼瞼黄色腫です。
病理組織検査を提示します。脂質を貪食したマクロファージが眼輪筋の
直上まで及んでいます。病変は深いです。
上層の拡大像です。
明るく見える細胞が黄色腫の細胞です。
さあ、どう治療するか?
私はエルビウムヤグレーザーを用います。
炭酸ガスレーザーと異なり、焦げないのでどの深さまで焼灼
しているのかがわかります。
右まぶたの黄色腫をエルビウムヤグレーザーで焼灼しました。
どの深さまで焼灼するかが最大のポイントです。
焼灼が浅いと再発、深いと瘢痕となります。
治療後1年4か月後です。再発なく経過良好です。
治療前 治療後
眼瞼黄色腫を液体窒素で治療するドクターがいますが、
まったく意味がありません。
まぶたのできものは、レーザー治療に精通したドクターが
いるクリニックを受診するとよいですね。