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診療だより

眼瞼下垂

  • ハードコンタクト性眼瞼下垂 ー手術の奥義ー

    2024-03-12 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    前回の続きです。
     
    ハードコンタクトレンズの長期使用に
    よってミュラー筋が線維化します。
     
    京都府立医科大学眼科の渡辺彰浩先生が
    英文論文で発表されています。
    (渡辺先生、引用許可有難うございます)


    ミュラー筋と挙筋腱膜は1つの複合体
    になっています。
     

    ミュラー筋が線維化して硬くなると、
    くっついている挙筋腱膜の動きにも
    制限が生じます。
     
     
    そうなんです!
     
    ハードコンタクト性眼瞼下垂では挙筋腱膜
    をミュラー筋から剥がすことこそが最適解
    なのです。
     
     
    手術デザインです。
    皮膚を5mm切除します。

     
     
    挙筋腱膜をミュラー筋から剥がします。
    (患者さまは70歳なので瞼板露出は
    必要最小限としました。)

     
     
    術中、必ず座位で眼の開きを確認します。
     
    手術前(左)  挙筋腱膜前転固定 座位(右)

     
     
    皮膚縫合して手術終了です。

     
     
    重瞼ラインが取れないよう、皮膚を
    瞼板に
    縫い付けるドクターもいます。
     
    私はしません。
     
    余計な異物を瞼に残したくないこと、
    強すぎる重瞼ラインは凹んで不自然に
    見えるからです。
     
     
    そもそも、
    眼瞼下垂手術を行い、開瞼しやすい状態に
    なると、自然と重瞼線になります。
     
     
    おさらいです。
    ハードコンタクト性眼瞼下垂手術のポイント
    挙筋腱膜とミュラー筋の剥離です!

     
     
    それにはマイクロスコープ(手術用顕微鏡)
    が有用です。

     
     
    眼瞼の手術は、
    解剖と生理学的なメカニズムの理解が
    必須です。
     
    日々是精進!

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