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エクリン汗嚢腫 -その4 皮膚生検についてー
2024-08-04 UP! カテゴリー:ボトックス, 診療だより
エクリン汗嚢腫の続きです。
夏になると眼瞼の外側を中心にプツプツとした
膨らみがでてきます。
たいていは汗管腫と診断されますね(涙)
悩んだら、皮膚生検しましょう!
今回は54歳女性です。
ブログに協力頂きありがとうございます。
上眼瞼の外側、下眼瞼の広い範囲に水っぽい丘疹。
大きめの丘疹をマーキングします。
皮膚生検は簡単な検査です。
直美(ちょくび)の美容皮膚科の先生もがんばりましょう!
私は2mmトレパンで生検して、6-0白ナイロンで
皮膚縫合します。
白ナイロンで皮膚縫合するので、ほとんど目立ち
ません。シワの方向に縫うのがコツです。
当日より入浴もできます。お化粧も問題ないです。
このかたの病理組織検査です。
1つの大きな嚢腫ですが、深さは真皮浅層~中層と
それぞれ違います。エクリン汗嚢腫の病理像です。
治療はマイクロボトックスです。
皮内にボトックスを注射します。
汗の分泌が減ることで、丘疹が平らになります。
筋肉ではなく、皮膚に注射するのがポイントです。
外眼角のシワも浅くなり喜ばれます。
顔に麻酔クリームを20分塗ってから、
35Gの極細の針で注射します。
暑い夏に眼瞼のプツプツが気になるかたは
お気軽にご相談ください!