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診療だより

眉毛下皮膚切除術

  • 眉毛下皮膚切除術について思う

    2024-10-26 UP!     カテゴリー:眉毛下皮膚切除術, 診療だより

    眉毛下皮膚切除術、適応を
    選べばとてもよい手術です。
     
    眉下リフト、アイリフトなど
    と呼ぶドクターもいます。
     
     
    2024年9月19日~20日にかけて
    日本美容外科学会(JSAPS)
    参加してきました。
     
    眉毛下皮膚切除術の演題もいくつか
    ありましたが、違和感を感じました。
     
     
    ● 違和感1
    明らかに眼瞼下垂手術のみでよい症例
    に無理やり眉毛下切除を追加している。
     
    ● 違和感2
    眉毛下皮膚切除術のデザインが変?
    外側のみちょろっと切除している。
     
     
    当院での眉毛下皮膚切除術について
    説明させてください。
     
    30歳台の女性です。
    まぶたが少し重いとのことです。

     
     
    黒目はしっかりと開いており、まぶたの
    皮膚を切除するのがよいと考えました。
     
     
    手術デザインです。5.5mm皮膚を取ります。

     
     
    手術デザインがポイントです!
     
    眉毛外側をちょっとだけ切除する
    デザインはNG!
     
    ある程度まで眉毛内側まで切除
    しますが、眉頭まで切らない!
     
    全体的に縫った傷が緩やかな弧を
    描くようなデザインがよいです。
     
     
    皮膚を切除します。
    あえて眼輪筋は残します。

     
     
    真皮縫合は吸収糸を使います。
    非吸収糸がよいという先生もいます
    が、吸収糸のほうが安全です。
     
    内側へローテーションするように
    真皮縫合します。
    この際、眼輪筋もすくって縫います。

     
     
    皮膚を連続縫合で縫います。
    傷のラインがやわらかな弧を
    描いているのがわかります。

     
     
    隠れていた重瞼がはっきりしましたね!
     
     
    手術6日後、抜糸しました。

     
     
    まぶたがずいぶん楽になった
    とのことです。
     
    よかったです。
     
    ちなみにこの患者さまは
    眼瞼下垂
    手術の適応ではないと考えました。
     
    眉毛下皮膚切除術は簡単な手術の
    ように見えますが、いくつかの
    ポイントがあります。
     
     
    どの手術が向いているか相談できる
    信頼できるドクターを選ばれると
    よいです。

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