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眼瞼下垂の記事一覧
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眼瞼下垂手術 -美をつくる-
2012-12-09 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
かなり生々しい写真がでます。苦手な人はご注意してください!
見た目を大きく変える眼瞼下垂手術。
眼瞼下垂手術はまぶたのアンチエイジング手術と考えています。
眼瞼の状態がひとによって異なるため、手術も工夫が要ります。
まぶたが薄いひとは皮膚の下の眼輪筋をしっかりと残します。
残した眼輪筋を筋弁としておこし、その下で眼窩隔膜を切り
開きます。
前転した挙筋腱膜です(写真は左眼)。
筋腱移行部から4mm程度の部位を瞼板と固定します。
成書にはまぶたの瞼板幅は1cmくらいと記載されています。
本当でしょうか?
実際に計測します。確かに1cmくらいです。
前転した挙筋腱膜を瞼板に固定します。瞼板のなるべく上方に
糸をかけます。これでまぶたのラインがきれいに仕上がります。
眼瞼の状態はひとにより様々です。
だからこそ眼瞼下垂手術には創意工夫が必要なのです。
私は手術デザインにもかなり時間をかけます。
まぶたにお悩みのかたはお気軽に来院ください。 -
眼瞼下垂手術 -眼瞼の構造-
2012-11-23 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
注意!!
かなり生々しい写真がでますので苦手な人は見ないで下さい。
眼瞼下垂手術は眼瞼の構造を変える手術である。
このように考えて手術を行っています。
下図は眼瞼の構造です。
加齢とともに生じる腱膜性眼瞼下垂症は上図の挙筋腱膜が瞼板から外れることが
原因です。
外れる原因としてまぶたの擦りすぎ、ハードコンタクトレンズの長期使用が上げられ
ます。
その他の原因として下横走靭帯の発達も無視できません。
下横走靭帯はまぶたが大きく開くのを邪魔する靭帯です。
眼球を凍傷から守るために私たち祖先が獲得した防衛策の名残りとの説もあります。
(まぶたで健康革命 松尾 清 小学館)
実際の下横走靭帯について供覧します。写真は右眼です。
斜視鉤(直角に曲がったもの)で引っ掛けた白い索状物が下横走靭帯です。
下横走靭帯を切らないと挙筋腱膜はスムーズに前転しません。
両端をカットして腱膜を前転します。
下横走靭帯を切ることは眼瞼の構造を変えることだと私は理解しています。
54歳女性の症例について考えます。
右のまぶたが開けにくいため当院を受診されました。
臨床写真を出すことはできませんが、左まぶたに比べて右まぶたは陥凹して二重のラインも
複数に乱れています。右まぶたは開けるのがつらそうです。
左の挙筋腱膜を前転したところです。比較的きれいな状態です。
右の挙筋腱膜を前転しました。左に比べ右は下横走靭帯がより発達していました。
右の挙筋腱膜が左より薄くなっているのがわかりますか?
下横走靭帯が発達している人は長年の摩擦?(下横走靭帯の下を挙筋腱膜が動きます)
により挙筋腱膜が薄く伸びやくなるのでしょうか。
左の挙筋腱膜を瞼板に固定したところです。
同じように右も固定します。右は左よりやや前転を強くして固定します。
これにより左右差のないきれいな重瞼ラインと眼の縦幅が確保できます。
腱膜性眼瞼下垂の術式は一つだけではありません。
挙筋腱膜を瞼板・結膜からはがして瞼板に再固定する術式にも良さはあります。
下横走靭帯を切開して眼瞼の構造を変える術式は根治性が高く長期的な再発予防の
観点から優れていると思っています。
このあたりについて多数の先生がたと検討していきたいと思っています。 -
手術用ルーペ
2012-09-17 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
眼瞼下垂症などミリ単位の手術をする時には医療用ルーペが便利です。
間違いなく手術のクオリティーが上がります。
今までも簡易なルーペを使っていましたが、メディカルU&A さんに新しい手術用
ルーペを注文しました。
ルーペで術野が2.5倍に拡大されます。メガネレンズも特別仕様。
横から見るとadidas のロゴが見えます。何気にスポーティーなのです。
毎日楽しく手術をしています。以前のルーペと比べるとより立体感を感じます。
最近は眼瞼下垂手術が多いのでこのルーペを重宝しています。
目を上げるための機能を目的とした眼瞼下垂手術、自然ですっきりとした重瞼ラインを形成する
美も考慮した眼瞼下垂手術。ハイブリッドな眼瞼下垂手術を提供したいです。 -
サージトロン dual EMC 眼瞼下垂への応用
2012-04-01 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
高周波ラジオ波メスで定評の高いellman社のサージトロン。
新しいタイプであるサージトロンdual EMC を使用しました。
Stan式モノポーラ・フォーセップにずっと興味を持っていました。一見、バイポーラのように
見えますが実はモノポーラなのです。以前のサージトロンEMCでは使用不可能でした。
モノポーラ・フォーセップの先端を閉じて組織を切開・剥離することができます。
切開モードもしくは混合切開モードのいづれかを選択します。
眼瞼下垂手術はいかに手術中の出血を減らすかが術後の腫脹を減らすカギです。
出血しやすい手術部位の一つが外眼角靭帯周辺への切り込みです。
モノポーラ・フォーセップの先端を閉じての切開・剥離操作。
まったく出血はありません。これは素晴らしい!
侵襲がとても少なく挙筋腱膜を前転します。
1週間後に抜糸しましたが、眼瞼の腫れの少なさに本人が驚いていました。
いい治療をするにはいい器械が必要、これが私の持論です。
だから私はしみ治療でもルビーレーザーを使用するのです。
弘法筆を選ばず、ではなく筆を選びます。 -
眼瞼下垂手術 -挙筋腱膜の損傷ー
2011-10-30 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
コンスタントに眼瞼下垂手術をしています。
とても疲れるので原則として自費診療にしています。ちょっと心苦しいです。
41歳女性の方が来院されました。
もともと一重瞼だったそうで今までに3回の埋没手術を受けています。
最後の重瞼術は2年前だそうです。
重瞼ラインがぼやけてきたのでCMで有名な美容外科を受診したところ眼瞼下垂と診断されたようです。
担当医の軽さ、眼瞼下垂手術の説明に不安を感じて当院を受診されました。
患者さんの希望で手術中の写真のみ掲載します。
重瞼ラインの修正としての挙筋腱膜前転法を行うことにしました。
眼窩隔膜を切開して挙筋腱膜を前転して驚きました。
右の挙筋腱膜を前転したところです。
挙筋腱膜が中央から外側でぱっくりと切られています。
左の挙筋腱膜を前転したところです。
こちらも切られており、挙筋腱膜が瞼板から剥がれています。
本人さんに確認したところ、2年前の重瞼手術の際に部分脱脂術をされたようです。
私の見立てではこの方は上眼瞼の皮下組織は決して厚くない。
部分脱脂をされた際に挙筋腱膜が損傷された可能性があります。ひどい状態です。
しかし、今までよくこの状態で眼を開けていましたね。
切られた挙筋腱膜を縫合します。
前転した挙筋腱膜をほどよい位置で瞼板に固定するのがこの手術のポイントです。
まず無事な内側の挙筋腱膜を瞼板に固定します。
縫合した挙筋腱膜を瞼板に固定すると、どうしても過矯正になってしまいました。
今回は損傷された挙筋腱膜は瞼板前組織に固定しました。
1週間後に抜糸しましたが、よい感じで眼が開き重瞼線もはっきりとしていました。
まずはヤレヤレです。
皮膚を切開して実際に挙筋腱膜を見ないとどういう状態になっているか分かりません。
だから、切開式重瞼術を受けたことがある患者さんの眼瞼下垂手術は注意が必要です。
また、挙筋腱膜および周囲の構造(下横走靭帯、外眼角靭帯など)も個人差がとても多いのです。
一人ひとり時間をかけて丁寧に執刀したいですね。 -
信州大学式眼瞼下垂手術 -私の体験-
2011-09-30 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
40歳を超えてからまぶたが重いことがあります。
夕方の診療がつらいですね。
20年以上ハードコンタクトレンズを装着していました。
おそらく私の挙筋腱膜は伸びているのでしょう。
私が最も信頼する眼瞼下垂手術のスペシャリスト北澤 健先生に手術をお願いしました。
大事な自分の眼瞼です。怪しげな美容外科医なんかに絶対触らせませんよ。
手術前日から緊張で体がこわばりました。患者さんの気持ちがよく分かりました(笑)。
いざ執刀。写真はいずれも私の眼瞼です。
右上眼瞼を切開、眼窩隔膜を切開して下横走靭帯を同定したところです。
左眼の下横走靭帯を同定。
下横走靭帯は細目靭帯と呼ばれ、我々の祖先が凍傷から眼球を保護するために発達した構造物です。
必要以上に目が開くのを抑制する機能なのです。 (まぶたで健康革命 松尾 清 著より)。
下横走靭帯という強固な支持組織の下を挙筋腱膜という動的な組織がたえず運動します。
日常的に抵抗がかかり、その抵抗は挙筋腱膜の負担になるのでしょうか?
挙筋腱膜に負荷がかかると、腱膜は伸びて瞼板から外れてくるような気がします。
この周囲の話は成書に記載がなく自分なりの解釈です。
下横走靭帯を切り離して挙筋腱膜を前転させるのが手術のポイントです。
こうして改めて自分の挙筋腱膜を見るのはなんとも興味深いものです。
私の眼窩脂肪はいがいと多いですね。挙筋腱膜は思ったよりはしっかりとしている。
挙筋腱膜を内側中心に6-0プロリン糸で瞼板に2針固定します。
信州大学式眼瞼下垂手術はつまるところ眼瞼の構造を変える手術だと思います。
理にかなった手術です。だからこそ自分もこの手術を受けたのです。
(手術を振り返って)
手術2時間前に眼瞼にペンレステープ(麻酔テープ)を貼ります。
麻酔は30Gの細い針のせいか思ったより痛みはないです。
手術中に斜視鉤で下横走靭帯を同定する時など引っ張る操作が加わると何とも言えない
鈍痛があります。私はこの感覚が少しつらかったです。
外眼角靭帯の切開など深い部位に操作が及ぶと少し痛いので麻酔を追加してもらいました。
バイポーラによる止血はやや熱い感覚を感じることがありました。
下横走靭帯を切離する時にプチッとした感じとともに何かが開けた感覚を得ました。
「あ~これだな」と妙に納得する自分がいました。
挙筋腱膜を瞼板に固定後、座った状態で左右差を確認します。
左眼外側に少し違和感があったので再固定してもらいました。
執刀する先生を信頼できるのならこの手術は問題なく耐えられます。
時間は60~90分くらいだったと思います。
私の体験談がこれから手術を受けられる方の参考になれば幸いです。
手術が終わって病室から眺める笠松市の夕日です。
戦い終わって日が暮れてといった感です。充実感が体中にみなぎります。
手術後9日目です。
かなり眼瞼の腫れ、皮下出血も引いてきました。元気で外来手術してますよ!
毎日が楽ですよ。
今まで眉毛を上げて眼を開けていたせいか、夕方になると眉毛付近が重だるかったです。
頭痛も改善され、なによりも睡眠が深くなりました。交感神経過緊張が取れたのでしょう。
60歳まで手術ができそうです。
自分が受けた立場からはっきり言います。
眼瞼の構造を変える信州大学式眼瞼下垂手術は私の生活の質を変えてくれました。
エクセレントです。
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○…通常診療
☆…手術/レーザー治療(フォトRFなど)/ヒアルロン酸/ボトックス治療など