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高密度焦点式超音波システム -60歳代のたるみ-
2016-03-08 UP! カテゴリー:診療だより, HIFU(フェイスリフト)
加齢によるフェイスラインのたるみ。
当院でもスレッドリフト(糸によるフェイスリフト)による引き上げなど
いろいろな治療を提案させていただいています。当院で人気のある治療のひとつがHIFUと呼ばれる超音波を利用した
フェイスラインの引き上げです。67歳の女性です。ブログに協力してくださり、心より感謝します。
治療前の右横顔です(お化粧なし)。
顎から首のラインを気にされていました。首から頬までをしっかりと照射するので、お時間は60分ほど要します。
人によってはSMAS(表在筋膜)への照射で痛みを感じることがあります。
その際は照射エネルギーを落とすと、痛みは軽減します。治療1ヵ月後です(お化粧あり)。
横顔がずいぶんとすっきりしましたね。ご友人からは顔がすっきりしたね、と言われたそうです。
顔の引き締めをしたいが、糸はちょっと恐い。
そんな人にお勧めの治療です。 -
信州大学方式の「眼瞼下垂手術」
2016-02-08 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
「信州大学方式の眼瞼下垂手術」
インターネットでこのような表記をよく見かけます。
私も信州大学方式による眼瞼下垂手術をベースにしています。
広い意味で挙筋前転術に分類されるドクターも多いと思います。
ほんとうにそうでしょうか?
今回はちょっとマニアックなお話です。
眼形成手術カラーアトラス(エルゼビア・ジャパン)より
信州大学方式と呼ばれる術式と類似しています。
眼窩隔膜を切り開き、挙筋腱膜といっしょに前転しています。私も信州大学方式は挙筋腱膜修復術に分類されるような気がします。
挙筋腱膜を瞼板から切り離すことが少ないからです。ちなみにこのカラーアトラスでは挙筋前転の項がありません。
挙筋切除術の項で挙筋腱膜とミュラー筋を結膜から剥がして前転固定します。挙筋腱膜のみミュラー筋から剥がして前転固定する術式も少しだけ触れていますが、
挙筋切除術の項に入っています。形成外科領域での挙筋前転術は、眼科領域では挙筋切除術もしくは挙筋短縮術の項で
ひとくくりにされています。このことが眼瞼下垂手術の分類をややこしくしている一因だと私は考えています。
話は変わりますが、信州大学方式の松尾先生は眼瞼下垂手術でミュラー筋に損傷させる
ことをとても嫌います。ミュラー筋を刺激させると青白核を刺激して、不眠などの症状がでやすいからだそうです。
ダウンタイムが少ないことを売りにした眼の裏からミュラー筋ー挙筋腱膜をタッキングさせる、
いわゆる「切らない眼瞼下垂手術」ああいうのはどうなんでしょうかね?
信州大学方式の眼瞼下垂手術はとてもよい術式だと思います。
眼瞼下垂が重症の人、眼瞼下垂の修正術ではこの術式では限界があるのも事実です。 -
眼瞼下垂修正手術 ごめんね?
2015-11-26 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
眼瞼下垂の修正手術をずいぶんと手がけてきましたが、
驚かされることがあります。今回は驚きの症例、サブタイトルは「ごめんね」。
ブログにご協力頂いた患者さまに心より感謝いたします。51歳の女性です。
名古屋市内の総合病院形成外科で眼瞼下垂手術を3回も
受けられました。ハードコンタクト性眼瞼下垂です。
「簡単な手術ですよ」と勤務先の形成外科の女医さんに手術を勧められました。左眼はまったく改善せず、むしろ瞼が重たくなりました。
左眼は2回の修正術を含め計3回の手術を受けています。修正術は2回とも、皮膚を切除するだけの手術だったそうです。
結局、左眼は改善されず、
執刀医の女医さんからは「ごめんね!」ですまされたそうです。ごめんね、涙。
田原俊彦、じゃないよね。何度もメスが入っていると、瘢痕で修正術の難易度があがります。
修正術を引き受けるかどうか悩みましたが、後輩医師からの紹介であったこと、
患者さんが勤務する病院は、私もご縁があったことより引き受けさせて頂きました。前医で皮膚をかなり切られているので、皮膚切除は最小限にします。
睫毛からの重瞼線の距離が揃うようにデザインします。
左眼の手術野です。
信州大学方式とのふれこみで手術されたそうですが、眼窩隔膜は切開されておらず、
信州大学方式ではありません。まあ、患者さんにはわかりませんよね。
まさか・・・。
挙筋腱膜からの糸は瞼板でなく、ミュラー筋に縫合されている。
これでは瞼は上がりません。むしろ瞼の挙上を妨げています。
執刀医は瞼板に縫合したつもりで、ミュラー筋に縫合したのでしょう。
どう考えても、これはいただけません。瞼板は硬いので、糸を縫いつけるときに抵抗があります。
この抵抗を感じながら縫合するのが原則です。術中に患者さんに聞いてしまいました(ほんとうはいけないことです)。
なんで、同じ先生に3回も手術してもらったの?「勤務先の総合病院に形成外科医は複数いますが、眼瞼下垂手術ができる
先生はその女医さんだけだったので‥‥」ぎゃふん!!
ミュラー筋に絡まった糸を外すのは大変でしたが、挙筋腱膜をミュラー筋から
剥離同定して、瞼板へ縫合。手術1週間後、抜糸直後です。この時期は腫れています。
腫れていますが、眼が開けやすいと。
手術1ヵ月後です。3回も手術を受けているのでまだむくみがあります。
左眼が開くようになり、嬉しいと。
眼を閉じた状態です。まだ創が赤いですが、半年ほどで消えます。
写真の見てお分かりのように、 眼瞼内部の手術を行うことで、眼を閉じたときの
傷の状態もずいぶんと改善します。いろいろと思うところが多い症例でした。
①挙筋腱膜を瞼板に縫合せずに、ミュラー筋に縫合する初歩的なミス。
②左眼が開かない理由を深く考えず、皮膚縫合のみを2回も行う安易さ。
③眼瞼下垂手術を簡単な手術だからと軽く勧める軽率さ。眼瞼下垂手術は簡単ではありません。
全身全霊をぶつけても、満足していただけないこともあります。それにしても、「ごめんね!」ですまされてしまい、患者さんは本当にお気の毒です。。
眼瞼下垂手術は、修正手術のほうが難易度がずっと上がります。
普段から修正手術を行っている医師のほうが、初回手術も安心してまかせられる
のかもしれませんね。
担当医選びだけはくれぐれも慎重にしてください。
眼瞼下垂手術は、つまるところ執刀医のセンスが大きいです。
総合病院だから安心と考えるのではなく、症例写真などをじっくり検討されるとよいでしょう。 -
粉瘤 -炎症について-
2015-11-10 UP! カテゴリー:粉瘤, 診療だより
数年ぶりに粉瘤について書きました。
粉瘤はアテローム、表皮嚢胞などとも呼ばれます。
表皮が真皮内に下掘れして嚢胞ができると私は習いました。
粉瘤は毛嚢の非常に浅い部位が狭窄することにより、毛嚢漏斗部が
拡張して貯留性の嚢胞となるようです。
(みき先生の皮膚病理診断 ABC ②付属器系病変より)粉瘤は放置してよいか? 早期に手術すべきか?
これは難しい問題ですね。
放置して粉瘤がなくなることはなく、次第に大きくなります。
一番やっかいなのは、粉瘤は炎症を生じる頻度が高いことです。この粉瘤のエコー像です。
小さな粉瘤では、エコー像も典型像が描出されません。
下に大きな血管があるのが恐いですね。
摘出した粉瘤の病理組織検査です。
拡大像です。
粉瘤の袋の下が破れて、中身(ケラチン)が飛び出ているのが分かります。
ここから異物反応が生じ、強い炎症反応へと移行します。粉瘤のへそから細菌感染が始まり、炎症が広がると考えられていました。
①赤く炎症を生じた部位が、へそから離れていることが多い。
②抗生物質を投与しても、炎症が改善されない。上記の2点をしばしば経験します。
粉瘤の炎症の始まりが、袋からケラチンがこぼれることによる異物反応ならば
上記2点も納得できます。この見解は、第114回日本皮膚科学会総会で大阪医療センター皮膚科の
為政大幾先生が発表されていました。やはり学会には参加して、勉強を続けることは大切です。
この歳になっても、得るものが多いです。粉瘤は積極的に取るべきかどうか?
なんでもかんでも取る必要はないと思います。
臭いや見た目などが気になるようなら、取ればいいと考えています。顔などは粉瘤が小さくとも、炎症が生じる前に切除したほうがよいでしょうね。
【注 意】
粉瘤に発赤・腫脹などの炎症所見がある場合は手術の時期ではありません。
なるべく早く地元の病院(皮膚科・形成外科・外科など)を受診してください。 -
HIFU たるみ治療 -高密度焦点式超音波システム-
2015-10-19 UP! カテゴリー:診療だより, HIFU(フェイスリフト)
HIFU(高密度焦点式超音波システム)によるたるみ治療の評判が
とてもよいです。実は今まで、医療機器によるタイトニングはあまり信用していませんでした。
当院で使用していたリフトアップ用のSTリファームの効果があまりになさすぎた
のも一因です。ちなみにSTリファームは当院の施術メニューから外しました。
意味のない治療は提供したくないからです。ちまたでサーマクールがよいと言われても、いまひとつピンときませんでした。
さあ、この機器はどうでしょうか?
百聞は一見にしかず。
54歳の患者さまです。
50歳頃より急に顎から頚部がたるんできた。とても気になるとのこと。残念ですが、この部位のたるみ治療にPRP治療は無効です。
HIFU 治療はコンセプトが秀逸です。
高密度焦点エネルギーの熱作用を利用してSMASと呼ばれる表在筋膜とそれより
浅い真皮と皮下脂肪の間を収縮させ、フェイスリフティングを行う原理です。
顎のラインを重点的に攻めました。痛みはほとんどありません。
下顎骨のあたりは超音波による振動痛を少し感じます。治療時間は60分ほど要します。
ダウンタイムもなく、そのままお化粧をして帰宅でします。
顎のラインがすっきりしました。
患者さまも60分頑張った甲斐がありました。
私も手が多少疲れました(笑)。治療後、鏡を見た患者さまが、
「あっ、顎回りがすっきりした!」と嬉しい悲鳴。HIFU、いい治療だと思います。
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多血小板血漿療法 (PRP) -効果の持続-
2015-08-03 UP! カテゴリー:PRP療法, 診療だより
どこまで進化するのでしょうか。自分の血液を用いたPRPアドバンス療法。
今回もブログに協力していただいた患者さまに感謝いたします。
54歳の女性です。(以前にも当院のブログに協力してもらっています)
平成23年1月にほうれい線にPRP療法を受けました。ヒアルロン酸治療を受けましたが、口角外側のシワは改善しなかったようです。
ほうれい線全体にPRP療法を行いました。
ヒアルロン酸ですと1年くらいで吸収されます。
さて、PRP療法の効果の持続は?
ほうれい線が昔のようには目立たず、効果が持続しています。
触らせてもらいましたが、とても自然な感じです。治療して4年6ヶ月経過しても、これだけの効果を維持。
年齢を重ねて、頬全体が下垂傾向にあるので、次は糸(スレッドリフト)で
引き締めをしたいですね。それにしても多血小板血漿療法(PRP)は素晴らしいです!
【リスク・副作用】
浮腫、痛み、斑状出血、皮下結節、皮下色素沈着、アレルギー
反応
【費用】
ほうれい線 21万円(税込)
ブロック麻酔・塗る麻酔クリーム 無料
当医院は『予約制』です。お問い合わせ・診療のご予約はこちら 受付可能時間=診療時間 TEL 052-332-7870
診療時間
当医院は『予約制』です | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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AM 10:00 - PM 1:00 | ○ | ○ | ○ | / | ○ | ○ |
PM 2:00 - PM 4:30 | ☆ | ☆ | ☆ | / | ☆ | ☆ |
PM 5:00 - PM 6:30 | ○ | ○ | ○ | / | ○ | / |
○…通常診療
☆…手術/レーザー治療(フォトRFなど)/ヒアルロン酸/ボトックス治療など