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診療だより

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  • フォトRF治療 【そばかす(雀卵斑)】

    2010-10-11 UP!     カテゴリー:しみ フォトRF, 診療だより

    そばかすは正式には雀卵斑と呼ばれます。
    学童期に発症し、数ミリ大の褐色斑が両頬・下眼瞼~鼻根部に散在します。
     
    フォトRF治療の最もよい適応は、そばかすであると私は思っています。
     
    もちろんQ-スイッチルビーレーザーで色素斑をひとつずつ照射する方法もありますが、
    ちょっと大変です。
     
    フォトRF治療によるそばかすの治療について思うところを述べます。
     
    56歳の女性です。学童期から出現したそばかすです。
    このような大型のそばかすもあります。

     
    フォトRF治療でSRハンドピースを使用することはまれです。照射時間が長すぎるからです。
    より照射時間が短いSRAハンドピースを用いて照射します。
     
    照射直後の状態です。
    そばかすの周囲にこの程度の紅斑が出現するように出力を調整します。

     
    照射9日後です。1回の照射でこのくらいまでは薄くなります。

     
    なぜか、鼻と下眼瞼は反応がよくないのです。理由はわかりません。
    どなたか教えて下さい。
     
    フォトRFでそばかすに効果が出やすいのは色が濃い1~2回目くらいです。
    色が薄くなるにつれて効果は急速に低くなります。光治療はメラニンに反応するわけですから当然です。
     
    また、フォトRF治療で薄くなったそばかすは早晩必ず色が濃くなってきます。
    そばかす(雀卵斑)の本質が色素異常なのですからこれも当然です。
     
    老人性色素斑と違いそばかすの根治治療はまだありません。
    (Qスイッチルビーレーザー治療では数年治療効果が続きます)
     
    そばかすはフォトRF治療を続けて2~3回くらい行い、年に1~2回のメンテナンス照射を行う。なぜか鼻と下眼瞼の反応が良くないことが多いので鼻と下眼瞼はルビーレーザーを後から併用する。
     
    葛西先生の言葉をお借りするなら「がんばって治療を重ねて完全に治そうなどとは考えずに、ほどほどでやめておき、また目立ってきたら治療しましょう」です。
     
    これこそ理にかなった施術法と思いませんか。
     
     
    参考文献
    シミの治療 葛西健一郎 文光堂

  • ルビースポットを吹っ飛ばせ!

    2010-09-30 UP!     カテゴリー:エルビウムヤグレーザー, 診療だより

    腕や体にできる赤いぷつぷつしたやつ、それが老人性血管腫です。
     
    若い人にも生じるので老人性はよい名称ではありません。
    私は英語名のルビースポットのほうが好きです。
     
    46歳の素敵なミセスです。胸のルビースポットが気になるようです。
    良性腫瘍なので放っておいてかまいません。
    しかし、夏に肩があいた服を着るとめだつのが気になるようです。

     
    治療は炭酸ガスレーザーで焼灼するのが一般的です。
    治療3ヵ月後ですが、炎症後色素沈着がちょっと目立ちますね。

     
    治療5ヵ月後です。いい感じですね。胸元が若々しくなりました。

     
    さて、今回なぜ老人性血管腫を取り上げたかというと・・・
     
    じゃ~ん。最新皮膚科学体系です。
    最も格式がある皮膚科の教科書です。

     
    上から2番目に私の名前があります。老人性血管腫は私が執筆したのです。
    第13巻は半田芳浩先生、満間照之先生と名大の先生が複数執筆されています。

     
    いい内容ですよ、と自画自賛。

     
    ルビースポットの治療について。
    大きいのは炭酸ガスレーザーが無難ですね。小さいのはエルビウムヤグレーザーで治療しています。麻酔が必要なく上皮化までの経過が早いからです。
     
    胸の赤いプツプツは治ります!

  • やっぱりルビーレーザー

    2010-09-19 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー)

    しつこいですけど、やっぱりルビーレーザーですよ。
     
    たびたびこのブログで登場する60歳のミセス。
    ひさしぶりにクリニックに来られました。
     
    シミ治療前の写真です。
    頬部にある2つの大きな老人性色素斑が目立ちます。
    数年前にヤグレーザーを照射されシミがまだらになっています。

     
    Qスイッチルビーレーザー照射の約10ヵ月後の写真です。
    一点の曇りも無い状態がキープされています。

     
    シミ治療にQスイッチルビーレーザーが最も有効なことは自明です。
    患者さんもよく勉強されており、インターネットでルビーレーザーを検索され、
    当院を受診されるかたもちらほらといらっしゃいます。
     
    今回はケアについてお話します。
     
    基本的にはレーザー照射から10日間は茶色のテープで患部を覆います。
    洗顔、化粧ともこのテープの上からしてもらいます。
     
    「えっ~、10日間もテープするんですか」、と驚かれる患者さんもいます。
    テープ保護ができない人は治療をお断りしています。
     
    不遜な言い方で申し訳ありませんが、私のポリシーなのであしからず。
     
    テープ保護がお嫌いな方は「テープは要らないですよ」と言われるお優しい先生に
    ヤグレーザーで適当にお茶を濁してもらってください。
    そういう先生はたいてい長期のフォローアップをなさってくれません。
     
    テープを剥がした後のケアについて。
     
    ハイドロキノン軟膏を処方することもあります。その際は刺激が少ないものを処方します。
     
    それでも炎症後色素沈着が出現した場合はどうするか?
     
    放っておきましょう。3ヶ月くらいから薄くなります。
     
    炎症後色素沈着が遷延する人がいるのも事実です。
    炎症ですからいずれ消退します。
     
    基本的にはテープを剥がした後は余計なことをあまりしない。
    通常通りにお化粧をして必要以上に構わない。
     
    これまでのレーザー治療で私が学んだことです。

  • 【石灰化上皮腫】 診断が大切!

    2010-09-12 UP!     カテゴリー:皮膚腫瘍, 診療だより

    ときどき遠方から患者さんが来られます。
     
    広島県から来られた26歳の女性です。
    左眉毛にしこりがあります。前医で粉瘤と診断されたそうです。

     
    腫瘤は硬く触れ、粉瘤ではなく石灰化上皮腫を疑います。
    石灰化上皮腫はトレパンによるくりぬき法は不適です。
    4mmの穴では腫瘍が取れきれない、またくり抜きの刺激で検体がぼろぼろになって
    しまうからです。
     
    正確な診断があってこそ正しい皮膚腫瘍の治療が可能なのです。
     
    不遜な言い方ですが、粉瘤と石灰化上皮腫を鑑別できる皮膚科医は10人に1人でしょう。
    だからこそ皮膚外科学会の存在価値があるのです。
     
    エコー検査です。 腫瘤の表面でエコーが強く反射され後方が無エコーとなっています。
    石灰化上皮腫で矛盾しない所見です。

     
    傷跡が目立たなくなるよう眉毛の下縁に沿っての切開でアプローチします。

     
    白色の腫瘤です。きれいに取れましたね。

     
    病理組織は好塩期性の小型円形細胞と好酸性に染まるshadow cell から構成される
    石灰化上皮腫の所見です。

     
    広島県ですと福山市の岩崎皮フ科形成外科がお勧めです。
    院長の岩崎泰政先生は皮膚外科学会の評議員もしておられます。
     
    全国に皮膚外科の輪が広がるといいですね。

  • エルビウムヤグレーザー 稗粒腫を吹っ飛ばせ!

    2010-09-09 UP!     カテゴリー:エルビウムヤグレーザー, 診療だより

    顔にできる白い丘疹。触るとプツプツしたあの嫌なやつです。
     
    稗粒腫(はいりゅうしゅ)とよばれる軟毛部の粉瘤です。
     
    針で小さな切開を加えて内容物を出すだけでは再発します。
    炭酸ガスレーザーで焼灼していましたが、今はエルビウムヤグレーザーで治療しています。
     
    顔全体に生じた稗粒腫です(写真は左頬部です)。

     
    エルビウムヤグレーザーをピンポイント設定にして皮膚を照射します。麻酔は不要です。

     
    内容物が露出しました。

     
    マイクロセッシで内容物を摘出します。

     
    残った嚢腫壁を照射するのがポイントです。

     
    全部取るとこんな感じになります。
    傷が大きいところは老人性脂腺増多症を照射した部位です。

     
    下の写真は汗管腫を炭酸ガスレーザーで焼灼した直後の写真です。
    違いは明らかですね(麻酔による皮下出血のおまけまであります)。
    どうしても炭酸ガスレーザーだと組織がこげてしまうのです。

     
    実は1週間前に左下顎部の稗粒腫を治療しました。
    まだ発赤が残りますがいい感じに上皮化しています。
    凹みはありません。発赤は3ヶ月もすれば消えてなくなります。

     
    稗粒腫で困っている患者さんは意外と多いようです。
    現時点ではエルビウムヤグレーザーによる照射が最も良いようです。
     
    さてさて、にっくき汗管腫はエルビウムヤグレーザーでどこまできれいになるか?
    こらからもいい治療を追及していきたいですね。

  • 炭酸ガスレーザー 【口粘膜粘液嚢腫】

    2010-08-29 UP!     カテゴリー:皮膚腫瘍, 診療だより

     口唇部は出血し易いので、
     venous lake(口唇部の血管腫)、mucous cyst of the oral mucosa(口粘膜粘液嚢腫)は
     炭酸ガスレーザーを使用します。

     下口唇部の粘液嚢腫です。 粘液腺排泄管が破れシアロムチンが粘膜下に貯留した病態です。

     炭酸ガスレーザーで嚢腫のみを摘出します。慣れてくると嚢腫の境界が見えてきます。  

     

     今まさに病変が摘出されるところです。
     

     

     基本的に縫合はしません。粘膜は治りが早いのでこのまま保存的に経過を見ます。

     病理組織検査所見 です。嚢腫が完全に取れています。

     

     術後約1ヶ月です。いい仕事してますね。
     

     

     口唇のできものでお困りの方はお気軽にご相談ください。

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