名古屋市鶴舞の皮膚科・美容外科
SSクリニック

SSクリニックYouTubeチャンネル

MENU

Copyright © SS Clinic.

※当サイトの情報の転載、複製、改変等は
禁止いたします。

診療だより

診療だよりの記事一覧

  • 脂肪腫 season 3 DEEP なやつ

    2010-03-25 UP!     カテゴリー:皮膚腫瘍, 診療だより

    前額の脂肪腫は深いです。
     
    なぜか前頭筋の下で前頭骨の骨膜に接して局在しています。
     
    おでこの脂肪腫摘出にはちょっとしたコツがあります。
    それほど大したものではありませんが。
     
    素敵なミセスの左前額のしこりです。こりこりとして気になるようです。

     
    まずは皮膚エコーですね。
    脂肪腫は粉瘤と比べると内部エコーが高いです。骨膜の上にmassが局在しています。

     
    ここで「皮膚科診療プラクティス4 Day Surgery」分光堂から引用します。
     
    前額のシワの方向(横方向)に沿ってメスをいれます。

    前頭筋は縦方向に走行しているので、縦に筋層を切開します。

     
    実際の手術写真です。脂肪腫に下から押されて前頭筋が膨れています。

     

    縦に切開した前頭筋の間から脂肪腫を引きずり出します。骨膜からていねいに剥離するのがコツです。

     
    摘出した脂肪腫です。

     
    吸収糸で筋層を縫合、真皮縫合します。

     
    術後13日目です。
    左前額のキズがわかりますか?まだちょっと赤いですね。
    もう少し時間がたてばほとんど目立たなくなると思います。

     
    脂肪腫はキズが小さくなるようにsqueeze法(もみ出し)で摘出したいのですが。
    前額の脂肪腫は筋層の下で骨膜とがっちりと癒着しているのでsqueeze法は無理です。
    内視鏡で摘出する方法を形成外科の雑誌で読んだことがあります。
    そこまではちょっとね・・・。
     
    参考文献
    「皮膚科診療プラクティス4 Day Surgery の実際」分光堂 p.275
    23. 脂肪腫 田村敦志

  • 腱膜性眼瞼下垂症 -Sunken eyes-

    2010-03-18 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    Sunken eyes とは何でしょうか?
     
    動詞 sink (沈む、くぼむ)の過去分詞が sunkenです。
    イギリス英語では sunken を形容詞としても用いるようです。
     
    sunken eyes  くぼんだ目という意味でしょうか。
     
    腱膜性眼瞼下垂症の患者さんにはsunken eyesを呈している人が多いのです。
     
    下の絵は腱膜性眼瞼下垂症の解剖です。
    挙筋腱膜が瞼板からゆるんだり、はずれることで眼瞼下垂が生じます。
     
    眼窩脂肪を被う眼窩隔膜と挙筋筋膜はくっついているため、腱膜性眼瞼下垂症では
    眼窩脂肪も眼の奥に引き込まれていきます。これがsunken eyesの原因です。

     
    最近、私が執刀した腱膜性眼瞼下垂症の症例を提示します。
     
    54歳の女性です。眼の開けづらさ、頭痛、左眼の奥の痛みを主訴に来院されました。
    上眼瞼のくぼみが著明ですね。

     
    電子カルテから拝借します。MRD が右1mm、左0.5mmと重症な眼瞼下垂症です。

     
     
    右上眼瞼の挙筋腱膜を前転したところです。上のほうに黄色い眼窩脂肪が見えます。
    sunken eyesの強い症例では皮膚縫合の際にこの眼窩脂肪にも糸をかけるのがコツです。

     
    術後1ヶ月半の写真です。
    眼の開けづらさはもうありません。頭痛、眼の奥の痛みも消退しました。
    sunken eyesも著明に改善しているのが分かりますね。

     
    54歳、人生もう一花咲かせられそうですね。
     
    腱膜性眼瞼下垂症の手術は眼のあけづらさを解消する機能を目的とした手術です。
    しかし、結果として上眼瞼の若さも得られることが多いのです。
     
    まさに機能美の追求でもあります。
     
    追記
    遺伝的に上眼瞼のくぼみが強い人もいます。脂肪注入などもよいと思います。
    残念ですが私は脂肪注入を行っていません。
     
    脂肪注入を希望のかたには岐阜市にある「市田クリニック」さんを紹介しています。
    院長の市田正成先生の技量はとても素晴らしいです。

  • 進化する多血小板血漿療法

    2010-03-11 UP!     カテゴリー:PRP療法, 診療だより

    多血小板血漿療法(W-PRP)とは何ぞや?
     
    採血した血液から白血球、血小板を分離し、それに細胞成長因子を添加してシワに注入
    する治療です。
     
    頬部の施術例を提示してこの治療に対する印象を述べます。
    最後までお付き合い下さい(笑)。
     
    54歳の女性です。頬部のたるみと小じわを気にされて来院されました。
    ほうれい線が目立ちますね。ほうれい線の外側に放射状に伸びる小じわが見えますか?

     
    ほうれい線にヒアルロン酸を注入するのもありです。
    今回は頬部の小じわも治療したいのでW-PRP療法を選択しました。
     
    ほうれい線には細胞成長因子を添加することがあります。
    ヒアルロン酸と違い、皮下に注入するのがコツです。

     
    放射状の小じわには真皮内にメソセラピーの要領で点状に注入します。

     
    マッサージしてほどよくならします。このマッサージが重要です。

     
    さあ2週間後の写真です。最初の写真と比べてください。
    ほうれい線がずいぶんと浅くなりましたね。ヒアルロン酸注入と比べると注入部を触れた
    感じがとてもナチュラルです。放射状のしわはあと一歩といったところでしょうか。

     
    顔全体をお出しできないのが残念です。
    初診の時と比べると顔全体の印象が変わりましたよ。顔全体にハリがでた感じです。
     
    通常は1ヵ月後くらいより効果が出始め、3ヶ月くらいで仕上がります。
    この方は割りと早く効果がでました。
     
    これから頬部の放射状のシワにも効果が出てくるといいですね。

  • マスターたちとの日々 その4

    2010-03-05 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

    葛西形成外科さん(大阪)を訪れる機会に恵まれました。
    葛西健一郎先生は日本で有数のレーザーの大家です。
     
    葛西先生のことを知ったのは書籍「皮膚科診療プラクティス 17 Rejuvenationの実際」文光堂が
    きっかけです。この本は葛西先生がゲスト編集でした。

     
    その頃はまだ勤務医でしたが美容皮膚科とはなんぞや、との問いかけに惹かれたのを覚えています。
    続いて購入した「シミの治療」文光堂はさらに衝撃的でした。
     
    シミとはなんぞや? 正しい治療とは何か?
    葛西先生の長年にわたる経験に裏打ちされた理論に衝撃を受けたのを覚えています。
     
    クリニックを臨時休診して葛西形成外科さんに行ってきました。
     
    日常診療で疑問に思っていることはたくさんあります。
     
    ●Qスイッチレーザー後のテープは10日間がベストなのか?
    ●Qスイッチレーザー照射後の炎症後色素沈着、消退しないものもあるのか?
    ●Qスイッチレーザー照射後に残った老人性色素斑の再照射はいつが適切か?
    ●ADMの本当の最適照射モードは何なのか?
    ●Qスイッチレーザー、ルビーとYAGの使い分けはなにか?
    ●Qスイッチレーザー照射後のハイドロキノン軟膏の外用は本当に意味があるのか?
    などなど。
     
    全てに満足のいく答えを頂くことができました。
    2日間でしたが間違いなく私のレーザー治療は深まりました。
     
    左から山村先生、葛西先生、しんちゃん先生です。

     
    葛西先生の外来、治療を見させてもらいました。
     
    1歳児の顔半分に及ぶ先天性母斑のレーザー治療。
    すごかったですよ。この治療をやりぬく葛西先生の覚悟を肌で感じました。
    「オレにしかできないんだ」という熱いパッションがびんびん伝わってきました。
     
    こちらの心も揺さぶられましたね。
    この患者さんのためにQスイッチレーザーのハンドピースを特注であしらえる程です。
     
    常人にはできませんよ。本気の覚悟です。
     
    葛西先生はしみ・あざ治療で有名ですが、手術も素晴らしかったです。
    この日は腋臭症の手術を見学しましたが、片側でわずか20分でした。
     
    縫合のコツも興味深かったです。
    ある意味、葛西先生は天才的な先生です。ちょっと真似はできませんね。
     
    閑話休題。
    私がレーザー治療のバイブルとしている「しみの治療」にサインを頂きました。
    この本は最低でも20回は読まないとダメですよ。

     
    内容の関係上、ブログでは書けないこともたくさんあります。
    私が心に残った葛西先生語録を少しだけ書きますね。
     
    「相関関係と因果関係の混同」
    「real と illusion」
    「迷ったら強く照射する!」

    「赤みは2種類ある。紅斑症と毛細血管拡張症である。紅斑症には炎症が伴っている。」
     
    ●ハイドロキノン軟膏の外用で炎症後色素沈着が軽減したのではなく、外用に伴う遮光、患部の丁寧な手当てが
    炎症後色素沈着を軽減させている可能性がある。相関関係と因果関係を混同してはいけない。
     
    ●Qスイッチレーザー、炭酸ガスレーザー、脱毛レーザーはreal な治療である。結果が写真で分かるから。
    サーマクール、フラクセルレーザーはillusion(幻想的) な治療である。結果が写真に現われないから。
     
    ●炎症が原因の紅斑症(例えば酒さ)の治療は炎症を抑えること。
    フラッシュランプ治療は炎症がない器質的疾患にのみ有効である。
     
    これ以上書くと、レーザーメーカーからクレームがきそうなのでもう止めますね。
     
    この治療がどうして効いたのか、または効かなかったのか?
    臨床結果からフィードバックして理論を構築する。
     
    レーザーメーカーの言うことを鵜呑みにしているような先生はちょっと反省したほうがよいですね。
    当たり前ですがレーザーメーカーは一台でも多く売ることが最優先目的です。
     
     
    この症例覚えていますか?

     
    notoriousな某美容クリニックでレーザー照射を受けた患者さんです。
    以前にもこのブログに登場しました。
     
    今の私なら全て分かります。
    このしみは炎症後色素沈着ではなく、照射の誤りである!!

     
    このまだらな色調は照射パワーが不十分です。低すぎるのです。
    またまだらになっているところを見ると、照射にムラがありかなり雑です。
    ビームプロファイルが一定でなく、粗悪なレーザーで照射を受けている可能性があります。
     
    レーザー治療もすべては理論なのです。
     
    そのことを葛西先生から教えて頂きました。

  • 皮膚外科学 秀潤社

    2010-02-26 UP!     カテゴリー:診療だより

    秀潤社さんから「皮膚外科学」が発刊されました。
     
    日本皮膚外科学会が監修しています。
    かなり厚いテキストです。カラーが多く、皮膚外科に興味のある若手の皮膚科医にもよく
    分かるように構成されています。

     
    どれも臨床に裏打ちされた実践的な内容ばかりです。
    大原國章先生の巨大母斑の内容は凄かったです。何十年と臨床一筋に頑張っておられる
    先生の治療姿勢を改めて感じました。
     
    皮膚外科学会前理事の熊野公子先生のお言葉を拝借します。
     
    皮膚外科とは‘皮膚科学の知識が基本になる疾患の手術治療学’と定義される。
     
    皮膚外科と形成外科の違いがこの一行に凝集されています。
     
    実はしんちゃん院長も「粉瘤」と「サージトロン」の2項目で執筆しているのです。

     
    サージトロンの項目も気合を入れて執筆しました。

     
    皮膚外科に興味がある皮膚科の先生は読んで下さいね。
    (ゆっきー先生もさっそく読みました)


  • マスターたちとの日々 その3

    2010-02-24 UP!     カテゴリー:診療だより

    2月24日の午前診はご迷惑をおかけしました。
     
    クリニックにいらっしゃった方も多かったようです。
    この場を借りて謝らせてください。
     
    眼瞼下垂症手術を教えて頂いた北澤先生のところへ行って来ました。
     
    順調に眼瞼下垂手術の症例数が伸びています。
    しかし、レベルアップするには自分だけの殻に閉じこもり自己満足に浸っていてはダメです。
     
    ご自分のホームページなどでスタッフから手術が上手いと言われる、と自己評価している先生もいらっしゃる、と聞いたことがあります。
     
    ナンセンスです。手術が上手い先生は世の中にごまんといます。
    また、本当にお上手な先生は自己賛美はしないものですよ。
     
    超一流の形成外科専門医の細かい手術を見れば、上には上がいることを嫌というほど思い知らされます。自称ナンバーワンではダメなのです。
     
    自分は上手いと思った瞬間に停滞と後退が始まります。
     
    話が脱線しました。
     
    半日でしたが、とても勉強になりました。
    眼瞼下垂手術の最大の合併症である、眼裂高の左右差。
    どう対処するか?
     
    縫合のやり直しのみではなく、挙筋腱膜への切り込み、眉毛側での眼窩隔膜の切開など。
    信州大学形成外科のスーパーテクニックをたくさん学びました。
     
    写真、左から2番目が北澤先生、左から3番目がしんちゃん院長です。
    (多くの先生方が北澤先生の卓越した手術技量に魅かれ、手術見学に来られています)

     
    これからも臨時休診することがたびたびあると思います。

    向上しないことには、皮ふ科SSクリニックの値打ちがない。そのように思っています。

当医院は『予約制』です。お問い合わせ・診療のご予約はこちら 受付可能時間=診療時間 TEL 052-332-7870

診療時間

MORE

当医院は『予約制』です
AM 10:00 - PM 1:00
PM 2:00 - PM 4:30
PM 5:00 - PM 6:30

○…通常診療
☆…手術/レーザー治療(フォトRFなど)/ヒアルロン酸/ボトックス治療など

アクセス

MORE

〒460-0012
名古屋市中区千代田3-14-14 パルティール鶴舞2F

● JR 中央線 鶴舞駅 公園前出口 徒歩約2分
● 地下鉄 鶴舞線 鶴舞駅 ⑥番出口 徒歩約2分

ページの先頭へ