名古屋市鶴舞の皮膚科・美容外科
SSクリニック

SSクリニックYouTubeチャンネル

MENU

Copyright © SS Clinic.

※当サイトの情報の転載、複製、改変等は
禁止いたします。

診療だより

しみ(ルビーレーザー)の記事一覧

  • シミ治療 こんな治療にご用心!

    2010-12-26 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

     歯に衣着せぬ表現のせいか、このブログは一部では敬遠されているようです。

     今回も過激な内容です。
     劇薬ですので心臓が悪いかた、一部のレーザーメーカーのかたは見ないで下さい(笑)。 

     55歳、やんごとなき生まれの女性です。左頬部のシミをとても気にされています。

     このシミに対してフォトフェイシャルを6回、アキュチップを3回受けたそうです。
     ずいぶんとお金もかかったことでしょう。

     アップの写真です。中途半端にまだらになっていますね。

     ある程度の大きさのシミ(老人性色素斑)はQスイッチレーザーが唯一の治療法です。
     フォトフェイシャルを何回照射しても完全には取れません。アキュチップもしかりです。 

     治療できる疾患にレーザー治療をしないのはいかがなものでしょうか?

     Qスイッチルビーレーザーを照射します。半端な治療をされていますので強めに照射をします。

     

     施術10日後です。この時点では発赤が目立ちますが色素斑は取れたようです。

     

     照射2ヵ月後です。炎症後色素沈着もなく根治できました。 これが本当のシミ治療です。

     

     今までの治療はなんだったのかと、立腹されていました。

     大型の老人性色素斑にフォトフェイシャル治療(アキュチップ治療も含む)を行うクリニックは
     さすがに減ってきたと思います。名古屋にはまだあるかも・・・。

     受ける予定の治療であなたのシミが本当に改善するのか施術前に確認しましょう。
     あいまいな返答しか返ってこないならばその治療はよく検討されるべし!

  • 外傷性異物沈着症のレーザー治療

    2010-11-25 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

    道路に転倒してすり傷を受傷することがあります。
     
    そのような傷はアスファルトが皮膚に残っている可能性があります。
    ブラッシング処置を行い、ハイドロコロイドによる閉鎖療法で上皮化を促すのがよい治療と
    私は考えています。実際、私はクリニックではそのように対応しています。
     
    適切な治療が施されないと皮膚に異物が残ることがあります。
    この状態が外傷性異物沈着症です。
     
    32歳のヤングマンです。
    右の目元に擦過傷を受傷、その後に青灰色の色素沈着が残ったそうです。
    目元にこの色素沈着があるのはちょっと目立ちますね。

     
    Dermoscopy で観察すると粒状の青灰色の異物が確認できます。
    色調の雰囲気からそれ程深くはなさそうです。

     
    迷わずQ-Ruby laserで照射します。
     
    照射10日後です。痂皮(カサブタ)をめくったところです。

     
    照射24日後です。軽い炎症後色素沈着が残っていますがまずまずの状態です。

     
    本人には1回の治療では不十分だよ、3回以上は治療が必要です、と説明しました。
    この方は1回のみの照射でよさそうですね。よかったです。
     
    このような異物沈着症にQ-スイッチレーザーはとても有効です。
    この治療はアレキサンドライト、ヤグレーザーでも OKです。

  • 炎症後色素沈着について再考

    2010-11-10 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

    炎症後色素沈着について考えました。
     
    葛西先生は言われました。
    「消えない炎症後色素沈着はない」。
     
    下腿のうっ滞性皮膚炎で生じる炎症後色素沈着が消退しないのは皮膚炎が続いている
    からでしょう。これは理解できす。
     
    レーザー後の炎症後色素沈着は必ず消退するのでしょうか?
    これが今回のテーマです。
     
    43歳のビューティフルガールです。右眼の外側に大きなシミ(褐色斑)があります。

     
    近くの皮膚科&美容外科でレーザー治療を受けたそうです。
    いったんはある程度きれいになったそうです。
     
    治療したクリニックで相談したほうがよいですよと弱腰の説明をしたところ、
    「向こうの先生からもう来なくていいと言われちゃいました・・・」。
     
    経過からすれば炎症後色素沈着を考えます。
    しかし、レーザー照射から1年近く経過しているのです。
     
    通常、顔面のレーザー後の炎症後色素沈着は6ヶ月くらいで消退します。
    再発か、取り残しか? それともヤグ(YAG)のタタリか?
     
    悩んでも解決しません。伝家の宝刀Qスイッチルビーレーザーで照射しました。
    照射10日後です。色素斑はきれいに取れました。

     
    照射2ヵ月後です。
    施術後もかなりケアしていましたが、炎症後色素沈着(もどりシミ)が出てしまいました。

     
    3ヶ月経過すれば薄くなるだろうとタカをくくっていました。
    ルビーは世界最高峰のレーザーですから。
     

    照射5ヶ月です。よけい濃くなってるよ、なんでだよ!

     
    電子カルテを見ると 5J の照射となっています。照射パワーが弱かったかな~、オレって
    やぶ医者じゃんと落ち込みました。1年たっても薄くならなければ再照射を考えました。
     
    照射して1年が経過しました。消えました!!

     
     
    葛西先生の名著「シミの治療」の中で炎症後色素沈着についての記載があります。
    炎症後色素沈着は顔が6ヶ月、上肢・軀幹が1~2年、下肢が3~4年で消退するようです。
     
    今回の症例のように顔の炎症後色素沈着が消退するのに1年近く要するケースが
    あります。いい経験をさせて頂きました。
     
    消退を信じて1年がまんできるか?
     
    条件が3つあります。もちろん私見ですが。
     
    ・信用できるQスイッチレーザーを使用していること。
    ・十分な照射パワーで照射してIWP(白くなる現象)を確認していること。
    ・患者さんと医師サイドの十分な信頼関係があること。
     
    それにしても私を信用してずっとクリニックに通院してくれたKさん、ありがとう。

  • やっぱりルビーレーザー

    2010-09-19 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー)

    しつこいですけど、やっぱりルビーレーザーですよ。
     
    たびたびこのブログで登場する60歳のミセス。
    ひさしぶりにクリニックに来られました。
     
    シミ治療前の写真です。
    頬部にある2つの大きな老人性色素斑が目立ちます。
    数年前にヤグレーザーを照射されシミがまだらになっています。

     
    Qスイッチルビーレーザー照射の約10ヵ月後の写真です。
    一点の曇りも無い状態がキープされています。

     
    シミ治療にQスイッチルビーレーザーが最も有効なことは自明です。
    患者さんもよく勉強されており、インターネットでルビーレーザーを検索され、
    当院を受診されるかたもちらほらといらっしゃいます。
     
    今回はケアについてお話します。
     
    基本的にはレーザー照射から10日間は茶色のテープで患部を覆います。
    洗顔、化粧ともこのテープの上からしてもらいます。
     
    「えっ~、10日間もテープするんですか」、と驚かれる患者さんもいます。
    テープ保護ができない人は治療をお断りしています。
     
    不遜な言い方で申し訳ありませんが、私のポリシーなのであしからず。
     
    テープ保護がお嫌いな方は「テープは要らないですよ」と言われるお優しい先生に
    ヤグレーザーで適当にお茶を濁してもらってください。
    そういう先生はたいてい長期のフォローアップをなさってくれません。
     
    テープを剥がした後のケアについて。
     
    ハイドロキノン軟膏を処方することもあります。その際は刺激が少ないものを処方します。
     
    それでも炎症後色素沈着が出現した場合はどうするか?
     
    放っておきましょう。3ヶ月くらいから薄くなります。
     
    炎症後色素沈着が遷延する人がいるのも事実です。
    炎症ですからいずれ消退します。
     
    基本的にはテープを剥がした後は余計なことをあまりしない。
    通常通りにお化粧をして必要以上に構わない。
     
    これまでのレーザー治療で私が学んだことです。

  • ルビーレーザーについて しつこく再考

    2010-07-29 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

    シミ治療について私はこだわっています。
     
    葛西先生のように正しい理論を世に広めるのが心ある医師の
    責務なのでしょう。
     
    44歳の女性です。
    老人性色素斑(いわゆるシミ)と隆起した老人性疣贅です。

     
    中央部の隆起を炭酸ガスレーザー焼灼、周囲の色素斑を
    Q-ルビーレーザー照射するのがオーソドックスな治療です。
     
    この程度の隆起ならルビーレーザーのみでOKです。

     
    中央の隆起部分はノーマルモードで照射するのがコツです。
    この機種はQスイッチとノーマルの両方が選択できるのが素晴らしいところです。

     
    Qスイッチは照射時間が20 nsec、ノーマルは200 μsec です。(sec=秒)
     
    ノーマルはQスイッチの10,000倍の照射時間です。表皮への熱ダメージが強いので
    隆起性の病変を吹き飛ばすのに向いています。
     
    10日後には病変はぺろりと取れます。
    このタイプのシミは一回り大きく照射するのがコツです。

     
    施術49日後です。1ヶ月を超えると発赤が静まってきます。
    これなら本人も大満足ですね。

     
     
    36歳、アメリカ西海岸に在住の女性です。
    右頬部に濃淡のある色素斑があります。

     
    日本には年に1回だけ帰省するとのこと。 アメリカで治療しないのですかと聞いたところ、
    「先生、アメリカではシミの治療はまともにされていないですよ。向こうの人はシミを
    気にしないみたいです。化粧品もシミ隠しのよいものがなくて困っているくらいです。」

     
    アメリカ、ヨーロッパではシミ治療は盛んではないです。
    シワ、たるみに美容治療の主眼が置かれているようです。国民性の違いですね。
     
    ダーモスコピーで病変を覗いています。
    濃淡はありますが悪性黒子を示唆する所見はありません。

     
    濃淡のある老人性色素斑。薄い部分から照射するのがコツです。
    この部分で十分な白色変化(IWP)があればそのまま全体を照射します。

     
    照射が終了しました。きれいになりますよ。

     
    アメリカでインターネットで検索してSSクリニックを選んでくれたそうです。
    感激です。 8月中旬にはアメリカに戻られます。
     
    1回できっちりと治しますよ。 プロですから。
     
    シミ治療はアメリカよりも日本です。

  • それでもルビーレーザー 

    2010-07-08 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

    やっぱり大変ですわ~。
     
    ルビーレーザーは大変デリケートな機械です。
    定期的なメンテナンスが必要です。
     
    レーザーメーカーの技術員さんに来てもらい、ルビーレーザーを分解してメンテナンス
    してもらいます。まるっと2時間はかかります。

     
    光軸のズレがないか、出力低下がないかなど細部までチェックします。

     
    何かと大変なんですよ、ルビーは。
    でもいいレーザーなんですよ。ヤグなんかとはものが違う。
     
    高校野球と大リーグくらいの差かな。
     
    「ルビーレーザーを認知させるのに10年かかった」とは葛西先生のお言葉です。
     
    本当によいものでも偏った広告で正当に評価されないのが美容の世界です。
     
    シミにはQスイッチレーザーが有効ですが弱点はあります。
    扁平母斑、炎症後色素沈着と肝斑です。
     
    この3つの治療は難しいです。
    扁平母斑はレーザー照射しても高率に再発します。
     
    炎症後色素沈着はレーザーでいったんは薄くなりますがまた再燃します。
    色素脱出を生じることもあるのでレーザー照射はしないほうが無難です。
     
    肝斑はどうでしょう?
    トップハット型のQ-YAGの空中照射がよいとの広告をよく見かけます。
     
    エビデンスはありますか?
    トラネキサム酸内服の単独治療と比べて有意差はありますか?
     
    その治療で薄くなったとしてどれくらい効果がもつのですか?
     
    肝斑には肌を擦り過ぎないスキンケアとトラネキサム酸の内服が基本です。

     
    これを本当に超える治療があればどなたか教えて下さい。

当医院は『予約制』です。お問い合わせ・診療のご予約はこちら 受付可能時間=診療時間 TEL 052-332-7870

診療時間

MORE

当医院は『予約制』です
AM 10:00 - PM 1:00
PM 2:00 - PM 4:30
PM 5:00 - PM 6:30

○…通常診療
☆…手術/レーザー治療(フォトRFなど)/ヒアルロン酸/ボトックス治療など

アクセス

MORE

〒460-0012
名古屋市中区千代田3-14-14 パルティール鶴舞2F

● JR 中央線 鶴舞駅 公園前出口 徒歩約2分
● 地下鉄 鶴舞線 鶴舞駅 ⑥番出口 徒歩約2分

ページの先頭へ