美容医療コラム
~PRP・汗管腫・HIFU・眼瞼下垂 皮膚外科で強いドクターが監修~

  1. 美容皮膚科医が教える、
    HIFUの効果と効果維持について
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美容皮膚科医が教える、
HIFUの効果と効果維持について
美容皮膚科医が教える、<br>HIFUの効果と効果維持について

HIFU

2020.03.02

皮膚を切開せずに、手術でしかアプローチできない筋膜まで引き締めるHIFU治療は、手軽さと効果の高さを両立した人気のたるみ治療です。美容クリニックには、他にも症状に合わせた効果的なたるみ治療があり、相乗効果を狙ったHIFU治療との組み合わせなども行われています。
このコラムでは、そういったHIFU治療の効果と、その効果を維持するためのポイントをご紹介していきます。

  1. HIFU治療とは
  2. 組み合わせに効果的な他のたるみ治療
  3. HIFU治療後のメンテナンスについて
  4. 家庭用HIFU美顔器の効果について
  5. ドクターコメント

HIFU治療とは


美容クリニックで行われるHIFU治療とは、高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound)という特殊な超音波によって、狙った部位だけに熱エネルギーを届けるマシンを使った治療になります。
肌の表面は傷つけずに、ゆるんだ筋膜(SMAS)と脂肪層だけに熱エネルギーを当てて、凝固作用によって引き締めます。脂肪層の引き締め効果は治療直後に、筋膜の引き締め効果は約1ヵ月後に、二段階で効果の実感が得られます。
マシンのハンドピースを顔に当てるだけの手軽な治療で、個人差はありますがダウンタイムがほとんどなく、治療後の赤みはメイクで隠すことができます。治療の翌日は普通に仕事に行くことができるほど負担が少ないのも、人気の一因となっています。

HIFU治療直前と治療後の比較

【症例について:(限定解除のダミー)】
施術名:HIFU
施術時間:約1時間
施術金額:158,000円
施術のリスク・副作用:一時的な発赤、腫脹

組み合わせに効果的な他のたるみ治療

たるみ治療として現在美容クリニックで受けられる治療と、HIFU治療と組み合わせて、さらなるたるみ改善効果を狙える治療についてご紹介します。

フォトフェイシャル

IPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれる光を肌に照射して、シミ・くすみなどの色むらの改善と、毛穴の引き締めを行うマシン治療です。軽度のたるみを対象とした治療が行われていますが、たるみに対しては改善効果は弱いと言えます。

糸リフト

医療用の糸を皮下組織に挿入し、たるみを引き上げる治療です。一般的にウルトラリフトやショッピングリフトなどの名称で知られています。
HIFU治療は熱凝固によってタイトニング(引き締め)を行うのに対し、糸リフトはコグと呼ばれる返しのついた糸などで物理的に顔の組織を引き上げる治療になります。効果も肌にハリを出す軽いものから、強力にたるみを引き上げるものまでさまざまです。

BNLS注射(小顔注射)

あごのたるみなどを対象にした、脂肪溶解剤を注入する治療です。注射だけの治療のため、HIFU治療と同じくらい手軽に受けていただくことができます。顔についた脂肪を溶かしてほっそりさせるため、ポイントで行うには良い治療だと考えられます。
あごのたるみには、点でなく線(リニア)状のカートリッジで行うHIFU治療もあります。

ヒアルロン酸注入

シワの改善目的で有名なヒアルロン酸注入ですが、緩んだ顔の靭帯の下に注入して支えることにより、リフトアップ効果が得られます。
HIFU治療との組み合わせが可能で、HIFUで顔全体を引き締めたあとに、ポイントでヒアルロン酸を注入します。特にマリオネットラインに注入すると、シャープな顔立ちになります。またHIFUの効果の出方が弱いところを補うといった方法もあります。
当クリニックでは、HIFUの2番目の効果があらわれる1ヵ月後にご来院いただき、効果の出方を見ながら仕上げていくという手法をとっています。HIFU治療単体で行うよりも高い効果が期待できて、患者さまの満足度も高い組み合わせです。

HIFU治療後のメンテナンスについて

HIFU治療後に効果を維持するメンテナンスとして、エステなどで顔のマッサージを受けられる方がいらっしゃいますが、あまり強いマッサージは逆に靭帯を伸ばして組織を断裂する可能性があるためNGです。よりたるみが酷くなることがありますので受けない方が良いでしょう。

HIFU治療の効果を長く持続したいと考えられている方には、定期的にHIFU治療を受けることをおすすめしています。治療のリピートは数ヵ月間隔でも問題はありませんが、治療費用も考慮したうえで、ご自身に最適なタイミングを図ると良いでしょう。

家庭用HIFU美顔器の効果について

最近ではホームケア用の美顔器にも、HIFU系の機器が登場しています。当然ですが医療用のHIFUマシンとは異なり、筋膜(SMAS)に届くほどの高い熱エネルギーは危険なため、出力が制限されるように設計されていると考えられます。効果についても同様に、クリニックで受ける治療とは異なりますが、日常的なメンテナンスとして取り入れる方もいらっしゃると思います。

そこで、ご自宅で正しくケアを行うためにも、一度美容クリニックや美容皮膚科で肌の状態を診断して、医師にアドバイスをしてもらうことをおすすめします。ホームケア用の美顔器でも、照射の仕方によっては期待した効果と逆になる場合もあるため、医師に効果的な照射方法などを聞いてみるのと良いでしょう。

ドクターコメント

Doctor comment
ドクターコメント

手軽なHIFU治療ですが、クリニックでは解剖学的な見地から照射する部位やエネルギーを細かく調整して、高い効果を狙う調整が行われています。
また、たるみ改善効果をより高める他の治療も、クリニックでは検討することが可能です。さらに、その方の顔立ちにあったベストな治療方法がHIFU治療ではなかったという場合でも、個々のお顔の状態にあった他の美容治療をご提案することもできます。これはエステサロンでは行えない、医療機関ならではの強みといえるでしょう。
たるみの改善効果を求められる方は、美容皮膚科や美容形成外科でのHIFU治療をご検討ください

この記事の監修

SSクリニック 柴田真一 院長

プロフィール
経歴
平成6年 岡山大学医学部卒業
社会保険中京病院(臼田俊和 部長)
虎の門病院(大原國章 部長)に勤務
平成12年 名古屋大学医学部附属病院 皮膚科 助手
平成16年 名古屋大学医学部附属病院 皮膚科 講師
平成20年 皮ふ科SSクリニック(現在 SSクリニック)開院
所属学会・資格
日本皮膚科学会
日本美容皮膚科学会
日本皮膚外科学会
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本皮膚外科学会評議員
日本アンチエイジング外科美容再生研究会 認定医
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