- Archive
- 女性が気になる顔のお悩みNo.1は?
治療法もあわせてご紹介
-
HIFU
2020.02.28
さまざまな環境の変化により日本人の寿命は延び続けており、近年では「人生100年時代」の到来だとも言われています。寿命が延びると同時に、現役でいる時間の延長も要求されるようになり、より健康で若々しい時間を長くキープしたいと考える方が増えています。
そのため、現代ではさまざまなエイジングケアが流行中です。顔だけでなく、頭髪やボディライン、歯の健康に至るまで、より若々しく保つための食事法や運動、化粧品やサプリメント、美容医療などが溢れています。
今回は、その中でも特に「見た目年齢」を左右する顔のケアについて、調査レポートを交えながら解説します。
たるみが気になる年代は?
美容に関する意識調査(※1)によると、肌の悩み1位が「しみ・そばかす」で、2位「たるみ」という調査結果が出ています。
「しみ・そばかす」に最も悩んでいる年代は、40〜49歳の年代の女性です。これは、長年浴びてきた紫外線等のダメージが積み重なり、ちょうどこの年代から多く発生すると考えられます。さらに女性ホルモンが影響していると考えられている、「肝斑」というシミの好発年齢でもあります。
2位の「たるみ」に悩んでいる方は、30代ですでに48%の方が悩んでおり、さらに年齢を重ねる毎に割合が増加し続けています。これは、たるみが年齢と共に進行し続ける症状であることと関連がありそうです。最初は頬が下がりはじめ、次第にフェイスラインがはっきりしなくなり、顔が大きくなってきたと感じる方もいらっしゃいます。重度のたるみになると、ブルドッグのように頬がたれてしまう方も。UVケアやトラネキサム酸などの医薬品、ビタミンC摂取などによって解消が期待できる「しみ・そばかす」とは異なり、重度の「たるみ」の原因は支持靭帯とよばれる靭帯の緩みによるものであるため、自己流のケアでは改善が難しいと言えます。
※1 美容に関する意識調査 https://news.infoseek.co.jp/article/atpress_28653/
女性の若く見られたい意識について
次にアンチエイジングに関する調査(※2)を見ていくと、「年をとる」ことに抵抗を感じる人が50.3%もいらっしゃいます。これは、男性が4割強、女性6割弱となっており、女性のほうがより意識が強いという傾向がうかがえます。
また、実年齢に対して「若く見られたい」と考える女性は7割弱もおり、若々しくあることの強い関心を持つ方が大半であることが分かります。
アンチエイジングの実施内容としては、女性の30~50代の1位は「エイジングケア用のスキンケア用品・化粧品、石鹸等の使用」となっています。
※2 アンチエイジングに関するアンケート調査(第3回)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000596.000007815.html
当クリニックにエイジングケア目的で来院される女性にお話を伺うと、30〜40代の女性は「同窓会で輝いて見られたい」というご要望が多く、50〜60代では「子供の結婚式に合わせて治療したい」「新郎新婦の母として皆の前に出たときに若々しく見られたい」とお考えになる方が多く見受けられます。これが、70〜80代になると「きれいな顔で棺桶に入りたい」と言うご要望にシフトしていきます。
まさに女性は人生が終わるその時まで、美しくありたいと考えられているのですね。
手軽に受けられるたるみ治療
上記の調査で、「実年齢より若く見られたい」と考える女性が大半で、さらに気になるお悩みは「しみ・そばかす」「たるみ」であることが判明しました。
特に自己流のケアでは改善が難しい「たるみ」ですが、現在の美容医療では手軽に治療することが可能です。それが超音波マシンを使った「HIFU(ハイフ)治療」です。
たるみが気になる部位の「皮下脂肪」と「表在性筋膜(SMAS)」に集束させた高エネルギーの超音波をあてて、組織を熱凝固させて引き締めを行う治療です。ハンドピースを当てるだけの簡単な治療で、痛みもほぼありません。術後の負担も少なく、すぐメイクして日常生活に戻れる手軽さから人気を集めています。若い方から80代の方まで年齢を問わず受けることができます。
手軽であるにも関わらず、リフトアップ効果が比較的高く、術後すぐに実感していただけます。さらに約1ヵ月後にはSMASの効果が現れて、2段階で引き締まります。
HIFU治療の他のケア効果
HIFU治療といえば、以前はたるみ治療だけでしたが、最近では他のケアも行えるようになりました。
脂肪減少による小顔効果
例えば顔にたるみがない方でも、脂肪層を引き締めることによって、小顔に見える効果が期待できます。
二重あご解消
超音波をライン(線)状に照射する新しいカートリッジの登場で、二重あごの解消を目的とした治療が可能になりました。
目もとの若返り
真皮層の深い部分を照準にした新しいカートリッジを下眼瞼の周囲に照射し、浅いシワが目立たなくすることができます。印象の強い目もとがスッキリ若返るため、大きな若返り効果が期待できます。
スキンケア/毛穴の引き締め
ホルモンが活発で皮脂の分泌が盛んな20〜30代の方を対象に、顔全体の肌の浅い層に超音波を照射して、毛穴の引き締めを狙います。
- Doctor comment
- ドクターコメント
いつまでも若々しくいたいと、当クリニックでは少数ながら男性の方もHIFU治療を受けに見えられます。まだまだ女性の方の患者さまが多いですが、これからは男性も積極的にたるみ治療を行うのが自然な時代になるのかも知れません。記事にもあるとおり、たるみだけでなく、その他のさまざまなお悩みにも対応できます。
HIFU治療は高い効果が期待できる分、治療費も高額な部類に入ります。最近では低価格で治療を提供するクリニックも見受けられますが、そういった場合はショット数が限られていることが多く、ショット数が少ないと効果が不十分な場合があります。治療費だけで判断して来院すると、満足いく効果を得られないことがあるため、ご注意ください。
HIFU治療を受けたいと考えている方は、まずクリニックのカウンセリングを受けて、治療の内容をしっかりと確認しましょう。
この記事の監修
SSクリニック 柴田真一 院長
プロフィール
- 経歴
- 平成6年 岡山大学医学部卒業
社会保険中京病院(臼田俊和 部長)
虎の門病院(大原國章 部長)に勤務 - 平成12年 名古屋大学医学部附属病院 皮膚科 助手
- 平成16年 名古屋大学医学部附属病院 皮膚科 講師
- 平成20年 皮ふ科SSクリニック(現在 SSクリニック)開院
- 所属学会・資格
- 日本皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会
- 日本皮膚外科学会
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 日本皮膚外科学会評議員
- 日本アンチエイジング外科美容再生研究会 認定医